ココ・シャネルはいろんな警句名言を残しました。例えば「20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔にはあなた自身の価値が表れる」私、Dr.MANAは50歳にして"美の伝道師" たる天命を知ったのですが、お風呂に浸かって太腿にお腹が乗っかっていることも知ったのでした。これはイカン、遺憾の極みです。シャネルは「エレガンスとは拒絶すること」とも言っています。そうだ、勇気をもって拒絶するのだ! と、腹部周辺脂肪吸引を決意した経緯については前編(WOMのウェブサイト参照)にてお話ししました。
手術の前夜は、脂肪たちに「今までお世話になったわね」と永の別れを言い、のんびり長湯しつつ "くびれ復活" を妄想しながら寝に入ったのです。当日、オペ室の眩しい照明に目をつむったら、時を置かず夢の世界にまどろんで、目覚めたらもうお腹周りはミイラ状態のグルグル巻き、無痛で完了。一番楽な静脈麻酔で痛みもなんということでもなく、休憩室のベッドに横になっていました。これって楽勝ジャンと、家に戻って安静第一の速攻就寝。
翌日、しずしすと腹巻型圧迫帯を緩めていくと、痛めつけられたお腹が現れてきます。内出血がかなり痛々しい。細くなっていないとは言いませんが、術後のむくみか "妄想のくびれ" とはちょっと違う。「脂肪吸引は完成までに3ヶ月。大切なのは、むしろご自分による術後のケアなんですよ」。ドクターの声が耳にリフレインします。「術後は補正コルセットを必ず装着してください。はじめの1週間は24時間、次の1ヶ月は1日12時間以上お願いします」と。
甘く見ていましたね、私。経験上補正下着は慣れているから大丈夫だと思ってました。今回は手術直後、皮膚表面は神経鈍麻になっていても、締め付けは相当きつく痛いのです。「ヒィィィッ」いろんな天罰が一斉に襲ってきたのだろか、アブラ汗がタラリ。コルセットのフックの装着になんと10分!
「おぅ、おお」リアルくびれだ、妄想は現実となったのだ! しかし、なんかヘンだぞ、変なものがある、コルセットの上端両脇にコブシ大の謎の肉。それは立派なハミ肉(脂肪)でした。イヤだ、日清謎肉祭りじゃないのよ。
タイヘンなことになってきました(後編につづく)。