私は以前、友達はいてもいなくてもいい、と思っていました。それは“人にどう思われるか"が気になって疲れてしまっていたからです。「こんなこと言ったら失礼かな」「あんなこと言って大丈夫だったかな」と人に会うたび感じていて、毎回こんなに疲れるならひとりの方がいいのかも、と。その反面SNSなどで、友達同士でお茶したり、タラートに行っている人たちを見て「いいなぁ~」と思ったりもしていて。
コーチングを受け始めるようになって、この悩みをコーチに打ち明けたところ、目の覚めるような一言をもらいました。それは「私たちが言ったことが相手にどう伝わるかを私たちはコントロールできない。だから自分が良識の範囲内で、善意で言ったことなら良しとするのはどう?」と。これを聞いて私はハッとしました。コントロールできない相手の気持ちは考えてもキリがないですよね。それを考えるくらいだったら、自分が良識の範囲以内で、善意で言ったことなら良しとする。これがすごくシンプルで私にはしっくりきました。それ以来、段々と心配をしなくなり、心もオープンになり人と話すことが楽しくなってきました。そして少しずつ友達も増えてきました。
今は断然、友達がいた方がいい! と思っています。コロナ禍になってより一層、友達のありがたみを感じることが多くなりました。長く続く子供の学校の休校中はお互い励まし合い、スーパーやアパートですれ違った時は他愛もない話をして、この時間が私にたくさんのエネルギーをくれました。もし、このコロナ禍もひとりだったら、私はどうにかなっていたと思います。それだけ仲間がいることの大切さを身にしみて感じています。
コロナ前ほど新しい出会いがあるような人の集まりはなくなってしまいましたが、どうか孤独にならず、どんな形でもいいからつながりを持ってみてください。リアルに会えない分、オンラインの交流も増えてきていますよね。先の見えない時代ですが、ポジティブに過ごしていきましょう。