インターネットやSNSで何でも調べられる現代。「子どものため」に、スマホやパソコンに貼り付いて検索しまくっていませんか? 驚くことに、私たちが1日に受ける情報量は「平安時代の一生分」と言われています。また、私たちが不安を抱える原因の一つとして「選択肢の多様化」があると言われています。情報が多いからこそ迷い、常にぼんやりとした不安を抱えてしまうんですよね。
ところで、普段お子さんのことをどれくらい観察していますか? お子さんが目をキラキラと輝かせる時はどんな時? 他のことが目に入らなくなるほど集中する時は? 最近の口グセは? よく質問してくることはどんなこと? 子どものことをインターネットやSNSで調べているのに、意外と目の前の子どものことについて知らなかったりするんですよね。私たちが子どものことで探している答えは、子どもの中にあります。しっかり観察していれば見えてきます。
私たちが教育を受けた2、30年前は、みんなができることをより多く速く正確にできることが求められてきました。でも今の子どもたちの未来には、その価値はあるでしょうか? おそらくそれらの能力はAIの方が高いですよね。じゃあどうすればいいのか、それはその子の「好き」や「得意」をとことん引き伸ばしてあげることです。「これだけは誰にも負けない」というものを見つけるサポートをすることです。
「好き」という好奇心や熱量から生まれる新しいものを生み出す力はAIでは作れません。ネットやSNSから情報を集めることも必要ですが、まずは子どもを観察してみましょう。好奇心がない子はいません。目線を変えてその子の才能や天才を見つけていきましょう。