7月8日、日本で大変悲しい事件が起こりました。バンコクで暮らす皆さんも大きなショックを受けたのではないかと思います。私はその日、いつも通りセッションを終え、午後に向けて準備を始めていました。たまたまつけたテレビで事件のことを知り、ショックで目の前が一気に暗くなったことを覚えています。
「嘘でしょ?」「日本でこんなことが起きていいの?」「どうか助かってほしい…」。そのようなことが頭の中を巡り、「今こんなことが起きて、息子の未来はどうなってしまうのだろうか」とまで考えが及びました。これは私の悪い癖なのですが、何か良くないことが起きると、まだ起きていないことまで心配してしまうんです。
皆さんはいかがですか? 悪いニュースを見聞きした時、「この先は大丈夫なのだろうか」と、“起きてしまったこと"と“まだ起きていないこと"の境目が曖昧になって、過剰な心配をしてしまうことはありませんか? ネガティブなニュースに心がそわそわしてしまう時は、思い切って情報を断つというのも一つの方法です。先の心配をしすぎてしまうと、今の幸せを見逃してしまうんですよね。今の幸せが見えなくなるくらい“心が揺さぶられる"と感じた時、そのニュースを一切断つというのは、自分を守るための立派な行為です。
それでもそわそわしてしまう時は、事実を正確に理解すると安心に繋がります。そのために私がおすすめしている本があります。それは「FACTFULLNESS(日経BS社)」と「それでも、世界はよくなっている(亜紀書房)」です。これらを読むと、世界では様々な問題が起こっているけれども、どんどん悪くなっているわけではない、ということに気づくことができます。「それでも~」は子ども向けの本なので親子で読むことができますよ。
悲しいニュースが多い今、それでも世界は良くなっているという事実も知っておきたいですね。