先日5歳の息子が通っているインターナショナルスクールで、MAPテストという生徒の英語と算数の学力レベルを測るテストが行われました。そのテストのスコアが返ってきた時、教育熱心な家庭の保護者は子どものスコアをとても気にしているようでした。色々話を伺ったところ、子どもを塾に通わせて2学年先の勉強までしている家庭もあるようで、このようなことをきっかけに、私は改めて「子どもが幸せな教育ってなんだろう」と考えるようになりました。
子どもが幸せな教育について考えるにあたり、子どもが世界一幸せな国と言われるオランダでは、どのようなことが行われているのか調べてみました(オランダはユニセフの報告書「レポートカード16」において「世界一子どもが幸せな国」といわれている国です。ちなみに日本は同調査で調査対象38ヵ国中の20位)。
どのような環境で成長することが子どもたちの幸せに繋がるのだろうという観点から、オランダを調べて感じたのは、親の幸福感が子どもの幸福感に大きく関わっているということです。
国際NGOセーブ・ザ・チルドレンの報告でも、母親のQOL(生活の質)が子どもの幸せと密接に関わってくると言われています。
日本とオランダを比較して特徴的だったのは、オランダは働き方に多様性と柔軟性があるということです。オランダではフルタイムで働く人もパートタイムで働く人も基本賃金や福利厚生は平等。そのため子育て世代は女性だけでなく、男性もパートタイムを選ぶ人が多く、平日休みを取る人も多いそうです。オランダはワークライフバランス世界一とも言われています。働く親が幸せだから、それが子どもにも伝わっているのでしょうか。
父親と母親は子どもたちにとって一番身近な大人。子どもたちのお手本になります。そのお手本が幸せでなければ、子どもたちはどうやって「幸せ」を学ぶのでしょうか。皆さんは今、幸せですか?