小学校受験に取り組まれている相談者様が、次のようなお話をしてくださいました。最近、お子さんの通う塾のペーパー問題が難しくなったことで、お子さんが塾でも家でもペーパー問題を嫌がるようになってしまったそう。小学校受験は、ほぼ親の意向だとは分かりつつも、集中して取り組まないお子さんに対してついつい「小学校行けなくなるよ」と脅すような声掛けをしてしまうとおっしゃっていました。
小学校受験に限らず、子どもがやる気を出さないことで親がイライラもやもやしてしまうことってありますよね。そんな時はまず「なぜこうなっているのだろう?」と原因を探してみてください。子どもがやる気を出さないのは“現象"なので、そこには必ず原因があるはずです。その原因が分かれば解決すべき本当の問題が見えてきます。
今回の場合、やる気をなくした原因は「難易度」にありました。そのような時は乗り越えるべき問題に対し、補助線を引いてあげるようなサポートをしてあげてください。
補助線を引いてあげるようなサポートとは、大きなものを細かくして見せてあげるということです。難易度が上がったのなら、どこまでが理解できてどこからが分からないのか明確にする。分からない部分は、これまでのどの考え方が使えるのか子どもに気づかせる、などなど。大きく捉えていると難しく思える問題でも、細かく見れば知っていることの繋ぎ合わせで解けるかもしれないですよね。
複雑な図形でも、補助線をひくことで実は知っている図形がくっついたものだと気づける時があります。親がその補助線的な気づきを与えられるサポートができれば、きっとお子さんは自分の力で問題を乗り越えられるようになりますよ。