性格が男っぽい方であることは自認している私ですが、身体を動かすことに関してはすこぶるグータラなのです。休日はゴロゴロ転がり、ダラーっとしてNetflix見ながらウトウト。痩せたいがため横になってのマッサージを受けたら、至福の時間です。
阿片戦争後の中国。休日にテニスをしていた英国人外交官の邸の外を通りかかったのは、輿に乗った現地の中国人知事でした。「何をされているのですか、汗ビッショリではありませんか」と訊ねると、「テニスをしています」。目を丸くした知事閣下は「そんなものは使用人にさせておけばいいではありませんか」と気の毒そうに忠告したんだとか…。
うん、わかるわかる、ではありますが、睡眠美容外来の看板を掲げた際にはちょっと心がざわめきました。よき睡眠を享受するには「昼間の適度な運動」が欠かせないのです。患者さんにはそのようにアドバイスをしなくてはいけません。運動なしで眠れるとしても、ウェルネスエイジングのために運動は睡眠・栄養に次ぐマストアクションです。
そこで整体師さん・運動療法士さんたちの助言をいただいて、私を含めたグータラ人間たちへの解決法を見つけました。「大腿筋を鍛える」これに尽きるのです! 太い血管が集中しているので効率よく血行改善が期待でき、将来を見据えての足腰脆弱化予防にもなります。
まず、1日1回、屈伸運動をしっかりと連続10回いたしましょう(スクワットはやり方を間違えると腰を痛めることがあり、ラジオ体操の屈伸運動で十分)。次に1日3回ほど全力疾走で身体に負荷をかけましょう。これは1回たったの4秒でOK。私は迷惑かけないように空いた階段で駆け上がっています。
こんなアドバイスを昨年末から、睡眠美容外来では開始しています。程よい疲労感が簡単に得られ、鍛えているぞという満足感も得られるようで、結構みなさんには好評です。
グータラのお仲間さんたち、是非ともお試しくださいませ。