コラム タイ野菜でべジフルライフ 第124回ナガササゲ (トゥア・ファクヤーオ)

タイ野菜でべジフルライフ

第124回ナガササゲ (トゥア・ファクヤーオ)




 ソムタムを注文すると、ナガササゲが自動的にドーンと出てきますね。初めての人は、生で食べていいのかと少し戸惑うようです。日本ではインゲンが主流で、なじみがありそうでない野菜の一つと言えるでしょう。安くてクセもなく使いやすいので普段使いにおすすめです。

ナガササゲの肉味噌麺(2人分)

  • ナガササゲ … 6~8本
  • 豚肉 … 50g
  • ニンニク … 1~2片
  • 豆板醤 … お好みで
  • 水 … 1カップ
  • 味噌 … 大さじ1/2
  • 水溶き片栗粉 … 適量
  • ごま油 … 適量
  • 麺(カノムチン) … 200g
  1. ナガササゲは塩もみして洗って小口切り、ニンニクはみじん切りにします
  2. フライパンにごま油とニンニクを入れて熱し、香りがでたら豚ひき肉、豆板醤、ナガササゲの順に炒めます
  3. 全体がよくからんだら水を加えて、沸騰したら味噌で味をつけ、水溶き片栗粉でとろみをつけます
  4. カノムチンに3の水分を和え、器に盛って具をのせます

べジフルライフ
 麺は、タイで手軽に入手出来て調理不要な発酵米麺のカノムチンを使ってみました。どんな麺でもよく合いますが、カノムチンはツルツルなのでしっかり味をつけた方がいいようです。ご飯で丼にして食べてもいいですね。この写真は、分量よりちょっとナガササゲが多めです。和風の肉味噌風にしましたが、ナンプラーやオイスターソースでタイ風、中華風にもできますし、トマトを加えてミートソースのような洋風にもいいですね

ナガササゲ(長大角豆)

 アフリカ原産の豆の莢用の品種です。インゲンと比較すると、βカロテンや葉酸、ビタミンC、K、食物繊維などを2倍以上も含んでいます。緑が鮮やかで表面が滑らかなものを選ぶといいでしょう。育ち過ぎると表面がボコボコして筋がかたくなります。調理は、栄養素が抜けて豆が流れないように長いまま塩を入れた湯で茹でてください。揚げる、炒める、煮る、蒸すなど万能に料理できますので、好みの長さにカットしてそのままどうぞ。生食OKなので、加熱は短時間でも大丈夫ですのでお好みのかたさにどうぞ。保存は、常温か水分を拭きとってビニール袋に入れて冷蔵庫、または冷凍も可能です

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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