コラム タイ野菜でべジフルライフ 第152回 バナナの花 (フアプリー)

タイ野菜でべジフルライフ

第152回 バナナの花 (フアプリー)

バナナの花
Banana Flower/Blossom/Heart
หัวปลี (フアプリー)

年明け早々、豚肉の高騰が問題になっており、通常に戻るには1年かかるとも言われています。政府は、鶏肉の値段を抑えて消費者を守るとのことですが、食卓への影響は大きいですね。この機会に肉の消費を見直すのもいいかもしれません。食肉の代替食品が注目されていますが、欧米では、バナナの花の活用も広がっています。

バナナの花のチヂミ風お好み焼き(1枚)

  • バナナの花(小) … 1個
  • ネギ(またはニラ) … 150g
  • イカ(冷凍) … 100g
  • 卵 … 1個
  • お好み焼きの粉 … 200㏄
  • 味噌 … 大さじ1
  • 豆板醤 … 小さじ1(なくても可)
  • 白ごま … 大さじ1
  • 油 … 大さじ1
  1. バナナの花は、根元をカットして白い部分になるまで苞葉を剥き、縦半分にカットしてから横0.5~1㎝程度の千切りにします
  2. カットしながらすぐに酢やライム(分量外)を入れた水に30分(数時間でも)浸けておきます
  3. お好み焼きの粉と適当にカットしたその他の材料と調味料を混ぜ合わせ、水を捨てて軽く洗って水気を切ったバナナの花を混ぜます
  4. フライパンに油をひいて生地を流し込み、お好み焼きの要領で両面焼いて火が通ったらできあがりです。ピリ辛ぽん酢と合わせて食べると美味しいです

カットするとバナナの本来の花の部分がパラパラ細かく散らばりますが、そのまま利用できます。具は、チーズを加えてボリュームを出したり、イカをのぞいてベジタリアン料理に仕上げたり、お好きなものをご利用ください。しっかり火を通してバナナの花が柔らかくなっても、ほどよい食感が残り、ゴボウやアーティチョークのような感じになります。

バナナの花

赤い花の蕾に見えるのは、苞(ほう)と呼ばれるもので、花そのものは、その中に包まれているモヤシのような部分です。ここでも便宜上、苞を花と呼びます。

利用する時は、赤い部分をめくり、完全に白い部分になったところを使います。タイ料理では、パッタイによく生が添えられています。そのまま食べるとえぐいのですが、細かくちぎってパッタイに混ぜると気にならなくなります。色が黒くなるのが難点で、調理前にしっかり酢やライム水に浸けておくとある程度防げます。サラダや炒め物、天ぷらやカレーなどがおすすめです。

GI値が低く、食物繊維と抗酸化物質の含有量が高いこともあり、健康食材としても注目され、缶詰も販売されています。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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