タイ野菜でべジフルライフ

第160回 リアンの葉

グネモン / ユミヅルノキ(弓弦の木)
Gnemon tree / Melinjo
ผักเหลียง (パック・リアン) / ผักเหมียง (パック・ミアン)

先日、1泊2日でパンガー県に行ってきました。雨季で1泊だけの旅ってどうかと思いましたが、考えているとどこにも行けなくなると思い決行しました。ホテルでもしっかり南部料理が出てきて大満足、何を食べたかで旅行の満足度が違ってくるのって、それだけ食い意地が張っているってことでしょうか? 今回は、南部に行って必ず食べるリアンの葉とオイスターソースを使った料理をご紹介します。

春雨とリアン玉子炒め(2人分)

  • リアンの葉 … 100g
  • 海老 … 6尾
    (冷凍または下処理をしておく)
  • 春雨 … 40g
  • ニンニク(潰す) … 3~4片
  • 2個
  • オイスターソース … 大さじ1
  • 麺つゆ(3倍濃縮) … 大さじ1
  • チキンスープ … 150㏄
  • ゴマ油 … 大さじ1
  • コショウ … 適量
  1. リアンの葉は茎から葉をとって洗ってザルにあげておきます
  2. チキンスープは、固形や粉の素を使う場合は水に溶かして少し塩気を感じるくらいの濃さにしておきます
  3. 春雨を水に漬けて適当な長さにカットしておきます。ニンニクは潰して、オイスターソースと麺つゆ、しょう油は混ぜておきます
  4. フライパンにゴマ油とニンニクを熱し、春雨とチキンスープを入れて煮立たせます
  5. リアンの葉と海老を加えて、水分を飛ばすように炒め、調味料を混ぜ、コショウをして味を調えます。
  6. 具を端によせて玉子を割り入れてかき混ぜながら全体を大きく混ぜてできあがりです

 南部でよく出るシンプルな玉子炒めをアレンジしました。豚肉や鶏肉でもいいと思います。リアンの葉は多少火が通りすぎても大丈夫なので、気軽な気持ちで挑戦してください。先月も同じようにオイスターソースを使っていますが、和風に寄せて麺つゆを多めに使っています。同じような調味料を使っても違った料理に仕上がるのが面白いですね。よくわからない食材は、とりあえずオイスターソースで炒めてみるといいかもしれません。

グネモン/ユミヅルノキ(弓弦の木)

マレー半島原産の低木の木の葉で、タイ南部の名産です。野菜(パック)だけでなく、葉(バイ)という意味でバイ・リアン、バイ・ミアンとも呼ばれます。甘味があって美味しく、βカロテンなどの栄養も豊富で「南国野菜の女王」とも呼ばれるそうです。激辛料理が多い南部で、リアンの卵炒めは、やさしい味の貴重な一品です。タイ南部ではほかにココナッツミルクで煮たり、生でディップをつけて食べたり、カレーや炒め物にして食べています。雨季の葉は柔らかくて美味しく、新芽は甘味もあって、野菜が苦手な人でも喜んで食べます。

南部でしか手に入らなかったのが、今ではスーパーでも時々みかけますし、ネットショップで農家から直接買えるようになりましたので、ぜひお試しください。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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