タイ野菜でべジフルライフ

第171回 アボカド304

アボカド304
AVOCADO304
อาโวคาโด / อะโวคาโด (アヴォカドー)

見たことのない野菜や果物、新しい品種をみつけたらワクワクしますね。今では当たり前に見かけるドラゴンフルーツやマヨンチット、赤いチョンプーなど25年くらい前には見かけませんでした。最近の発見はズッキーニのような細長いアボカドです。気になってる方も多いのではないでしょうか。今回は、この品種について解説してみます。アボカドそのものについては第41回で解説していますのでご参考になさってください。

アボカドとトマトの卵炒め

  • アボカド304 … 1本の種の周りの部分
  • トマト(中) … 2~3個(約200g)
  • 卵 … 2個
  • ニンニク … 数片
  • 砂糖 … 小さじ1/2
  • 塩 … 小さじ1/2
  • ピザ用チーズ … 20g
  • 油 … 大さじ1
  • 細ネギ 飾り用 … 少々
  • 白ゴマ 飾り用 … 少々
  1. 卵を割ってピザ用チーズを入れてよく溶きます
  2. アボカドは皮を剥いて種をとって乱切りにします
  3. トマトを縦に4等分して砂糖をまぶしておきます
  4. フライパンに油をひいて、みじん切りにしたニンニクを加えて加熱し、香りが出たらトマトを汁ごと入れて2分ほどじっくり炒めます
  5. アボカドを加えてさらに炒めたら塩をからめ、最後に卵を入れてゆっくり大きくかきまぜて半熟かなと思う程度で火を止めます
  6. 皿に盛り付けてネギやゴマを散らします

ヘタの方は輪切りにできる利点を使って生でサラダにどうぞ。たっぷり使えるので、種の周りは加熱してみましょう。熟し度が足りない時にもおすすめのレシピです。カロリーが気になる方はチーズなしで、味付けは、チキンスープの素や麺つゆでもいいでしょう。卵なしのシンプルな炒め物としても美味しいです。卵ふわふわが難しければ、最初に卵だけ半熟程度に炒めて一度取り出し、最後にざっと混ぜ合わせるといいです。スープを加えて汁だくにして、ご飯や麺にのせて食べるのもいけます。

アボカド304

アボカドは、タイには100年以上前にアメリカの宣教師がナーン県に持ち込んだのが最初と言われていますが、未だにタイ語表記が定まっていません。日本人がアボガドと濁点をつけて呼んでいたようなものでしょうか。ロングネック種はいろいろありますが、ベトナムで開発された品種は304またはA304と呼ばれます。品評会に出した番号がそのまま使われているのだそうです。

タイでアボカドを食べようと思うと輸入品は高価で、タイ産は選ぶのが難しくて、なかなか手を出しにくい状況にありました。少し前からこの304が栽培され、病気に強い品種で結実が早く、特に収量が安定、1個の重量もあり種が小さいのでお得感いっぱいです。下手から熟していくので立てて保存するといいでしょう。ヘタが先に熟したらカットして先に使うか、種の周りは加熱して使うなど、使い分けもいいですね。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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