コラム タイ野菜でべジフルライフ 第161回 カリフラワー(ドーク・ガラム)

タイ野菜でべジフルライフ

第161回 カリフラワー(ドーク・ガラム)

カリフラワー / ハナヤサイ(花椰菜)
Cauliflower
ดอกกะหล่ำ (ドーク・ガラム) / กะหล่ำดอก (ガラム・ドーク)

野菜にも流行り廃りというものがあるようです。カリフラワーは、日本の戦後には洋食の華的存在でしたが、ピーク時に比べ生産量が15%までに減り、売り場でも目にする機会が減りました。タイのスーパーの方がよく見かける気がします。欧米人が好んで食べるということもあるでしょう。私も好物なので、カリフラワー応援隊としていろんなレシピを紹介したいと思っています。

カリフラワーと鶏肉のチリソース炒め(2人分)

  • カリフラワー … 1/2房(約250g)
  • 鶏肉(一口大にカット) … 100g
  • タマネギ(みじん切り) … 100g
  • シラチャーソース … 大さじ1
  • ケチャップ … 大さじ1/2
  • (ヤシ)砂糖 … 100g
  • 水またはチキンスープ … 大さじ1
  • 油 … 大さじ1
  • 塩 … 少々
  • 胡椒 … 少々
  • 青ネギ … 少々
  • 白ごま … 少々
  1. カリフラワーは、酢(分量外)を入れた熱湯でまるごと約1~2分、しっかりお湯につけながら茹でます。ざるにあげて冷めたら適当な大きさにカットしておきます(1/2を利用、残りは保存)
  2. シラチャーソース、ケチャップ、水(チキンスープ)、砂糖を混ぜておきます
  3. フライパンに油をひいてタマネギを炒め、柔らかくなったら鶏肉を炒めます
  4. 鶏肉に火が通ったら2. のソースとカリフラワーを混ぜ、塩、コショウで味を調えます
  5. 皿に盛りつけて青ネギ、白ごまなどをちらしてできあがりです

シラチャーソースの活用例の一つでもあります。カリフラワーは、気持ちの問題でもありますが、調理する時はいつもまず丸ごと固めに茹でてから使います。時間がなければ子房に分けて、直接煮たり炒めたりしていいと思います。この料理にひと手間かけるのであれば、揚げたカリフラワーを使うのもいいでしょう。また、卵をからめることでマイルドになります。茹でたり、焼いたり、揚げたりしたシンプルな状態のカリフラワーにチリソースをかけるのもおすすめです。

カリフラワー/ハナヤサイ(花椰菜)

 地中海原産でアブラナ科の野菜の変種です。タイ語のドークは花、ガラムはキャベツを意味します。紫や緑などの品種もありますが、タイではあまり見かけません。ビタミンCは加熱しても損なわれず、100gで1日の必要分を摂取できます。ビタミンB群、カリウム、食物繊維も豊富で、グルコシノレートという機能成分が肝臓の解毒・抗酸化・抗炎症作用を高め、肝機能を改善すると考えられています。 丸みがあって変色がなく身がしまっているものを選びましょう。日持ちしないので、買ったら早めにさっと加熱して冷蔵または冷凍で保存しましょう。生食もできますし、スープ、炒め物、焼き物、煮物など、思った以上に使い勝手のいい野菜ですから、ぜひ活用してみてください。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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