タイ野菜でべジフルライフ

第130回 ダイコン

ダイコン (大根)
Radish
หัวไชเทŒา(フワチャイターオ)

乾季には、太くて葉もついている立派なダイコンが売られていてうれしくなります。逆に二股や凸凹のビックリするほど不格好な部分が山積みに売られていて驚きました。日本なら捨てられるところもしっかり商売! 見習いたいのと同時に上手に使ってあげたいと思い、今回はそんなレシピを紹介します。先月はサヤダイコンでしたが、今回は、ダイコンそのものです。

シラス入り大根餅

  • ダイコン … 300g(約1本弱)
  • 餅米粉 … 30g
  • シラス … 30g
  • 白ごま … 大さじ1
  • 長ネギの青い部分(または細ネギ) … 大さじ3
  • ごま油 … 適量
  • ポン酢 … 適量
  1. ダイコンをすりおろして水分を軽くきります。どれだけ水分を絞るかでモチモチかやわやわか出来上がりが違ってきます
  2. ネギを細かく切って、すべての材料をよく混ぜ合わせます
  3. 等分に分けてフライパンにごま油をしいて焼きます
  4. 焼きあがったらポン酢などお好みのタレをつけていただきます

 

中華風のより本格的な大根餅は、蒸したり焼いたり大変なのですが、とにかく簡単に作ってみました。具は、干しエビやシイタケ、ベーコンなどいろいろ楽しめます。今
回は、長ネギの青い部分が残ったのでたっぷり入れてみました。小さく何個も作るだけでなく、大きく1枚にしてお好み焼きのように楽しむこともできます。また、ダイコンをおろすのが大変であれば、千切りやみじん切りでもできますので試してみてください。タレは、ポン酢に豆板醤を加えるなどお好みでどうぞ

ダイコン

 紀元前2000年頃にピラミッド建設労働者が食べていたという記録があるそうです。日本には弥生時代に伝わって、春の七草の一つ「すずしろ」としても知られていますが、全国的に広まったのは江戸時代です。タイで栽培されるようになったのは比較的新しいようで、サラダで食べるというと驚かれました。ツヤがあってズシリと重くひげ根の穴が少ないものがいいとされますが、タイでは、なかなかいいダイコンに会うのは難しいですね。ダイコン特有の成分にでんぷんを分解する働きや発がん物質を解毒する作用、血液をサラサラにする作用があり、カリウムも多いので、生活習慣病が気になる方は特に積極的に食べるといいですね

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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