タイ野菜でべジフルライフ

第106回 パクチー

パクチー/コリアンダー
Coriander
ผักชี(パクチー)

 前回このコラムでパクチーを紹介したのが2010年2月でした。8年の間にパクチーと日本人の関係は様変わり、パクチニストなんていう言葉まで生まれました。タイ人もビックリな料理が登場して、タイ人はそんな食べ方をしないなんて意見もありましたが、パクチーは中南米やポルトガルなど世界中で食べられています。まだまだ活用法がありそうです。

サルサ焼き肉(2~4人分)

  • パクチー … お好きなだけ
  • トマト(中) … 2個
  • タマネギ … 1個
  • ニンニク … 1片
  • ライム果汁 … 1個分
  • 塩 … 少々
  • タバスコ … お好みで
  • 豚肉(スライス) … 200g
  • ニンニク醤油 … 大さじ1/3
  • オリーブオイル … 適量
  1. あらかじめ醤油にニンニクのみじん切り(分量外)を漬けておきます
  2. トマトとタマネギ、パクチー、ニンニクをそれぞれみじん切りにします
  3. みじん切りした野菜を混ぜて、ライム果汁と塩、オリーブオイル、タバスコで味を調えて基本のサルサを作ります
  4. フライパンに豚肉を入れて焼き、ニンニク醤油で味をつけます(ニンニクは入れない)
  5. 皿に焼き肉をのせて、その上にサルサをたっぷりかけていただきます

vegeful
メキシコ料理のアレンジです。罪悪感なく肉をモリモリ食べられるサルサ焼き肉、ビーフやラムのサイコロステーキにもよく合います。さらにご飯にのっけてサルサ焼き肉丼にしたり、トルティーヤで包んでタコスにするのも美味しいです。パクチー以外の材料は作りおきしておくと、野菜の水分でさらに美味しくなります。また、タマネギは水にさらさず、切ってから15分ほど空気にさらすと辛味がなくなりますので、それから他の材料と合わせるといいでしょう

パクチー/コリアンダー

地中海地方原産で、世界中で葉を香味野菜として、種(果実)をハーブとして利用されています。日本で流行したのは、薬効の高さが注目されたこともあるでしょう。ビタミンB、ビタミンC、カロテンが豊富で、消化不良、関節の痛み、風邪、偏頭痛、下痢、食中毒、二日酔いなどの防止効果があると言われます。また、精力増強作用や加齢臭やニンニクなどの消臭効果もあると言われます。最も特徴的なのが、鉛やアルミニウムなどの有害金属の蓄積抑制・排出効果があるということでしょう。長く保存できないのが残念ですが、タイでは安く豊富に入手できますのでたくさん使っちゃいましょう

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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