コラム タイ野菜でべジフルライフ 第139回 食用ホオズキ(ケープグーズベリー)

タイ野菜でべジフルライフ

第139回 食用ホオズキ(ケープグーズベリー)

食用ホオズキ/フルーツホオズキ(鬼灯、酸漿)
Cape goose berry/Inca berry
เคพกูสเบอรี่ (ケープグーズベリー)

今年は雨季の終わりが早くてうれしいですね。雨季が明けたらタイ語では「ルードゥーナーウ」、直訳すれば「寒い季節」です。雨季に対して「乾季」と呼ばれることが多いですが、「寒季」でもしっくりする日が増えた気がします。野菜や果物にはどう影響するのでしょうか?日中の寒暖差が激しいと美味しくなるものもあります。乾季の風物詩となりつつある食用ホオズキもその一つです。

フルーツホオズキとマッシュルームのジンジャーマリネサラダ

  • フルーツホオズキ … 15個(お好みで)
  • アップルビネガー … 大さじ4
  • ヤシ砂糖 … 大さじ1~2
  • マッシュルーム … 5個
  • ホームデーン(赤タマネギ) … 中1個
  • ルッコラ … ひとつかみ
  • 塩 … 小さじ1/3
  • コショウ … 少々
  • ショウガすりおろし … 小さじ1
  • オリーブオイル … 大さじ1
  1. フルーツホオズキは半分にカット、マッシュルームは、3~4等分にスライスします
  2. 酢を鍋にかけ、沸騰したら砂糖・塩を加えてとかし、マッシュルームを入れて混ぜたら火を止めます。熱いうちにフルーツホオズキとすりおろしショウガも加えてよく混ぜて冷まします
  3. 食べる直前にコショウとオリーブオイルを加えて味をもう一度整えて、皿に盛りつけてルッコラを軽く混ぜます

このレシピは、洋風にしましたが、しょう油やめんつゆで和風でもよく合います。また、ツナやサーモン、鶏肉などを加えて食べやすくしてもよいでしょう。食用ホオズキに含まれるβ-カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が高まりますので、オリーブオイルを加えたマリネにしましたが、オイルなしのシンプルな甘酢漬けにしても美味しいです。サラダだけでなく、キノコと食用ホオズキを軽く炒めたり、アヒージョにしても美味しいですから、いろいろアレンジして料理に活用してみてください

食用ホオズキ/フルーツホオズキ(鬼灯、酸漿)

  トマトと同じナス科で、甘味と酸味が絶妙のバランスで不思議な風味がします。生でそのまま食べるのが一般的ですが、サラダにも積極的に使うといいでしょう。加熱すると甘味が増しますので、みじん切りにしてパスタに和えたり肉魚料理のソースに、さらに甘く煮てコンポートにしたり、ジャムにしてもいいでしょう。

 ビタミンB、C、βカロテン、鉄分など栄養豊富で、トマトより多く含んでいます。また、抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれるイノシトールという成分が、肝臓を守り、コレステロールを下げる働きがあります。湿気に弱いので、水滴がつかないようにガクがついたまま新聞紙やキッチンペーパーで包んで冷蔵庫に保存し、食べる前に洗ってください。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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