地球温暖化が言われるようになって久しい。40度に迫らんとする日本の猛暑もゲリラ豪雨も稲妻の迫力の増大化も、どれも慣れてきてしまっている。コロナ前の3年間プノンペンにいた頃に体験した熱帯モンスーンのそれと、ほぼ違わなくなってきている。
最近、近所の木を見ていて思うことがある。青々と巨大化していることである。街路樹の銀杏のサイズも葉の繁り具合も、年々生命力を増してきているように思える。私は休みを見つければ地方の秘湯に行くのが趣味である。多くは、行程に車両2台がすれ違えないほどのクネクネの山道をすり抜けていく。地方過疎化に伴い、雑草の処理などは以前より難しくなったことも要因かもしれないが、とにかく草木の伸び具合、自由度がすごい。これは小さい時の記憶と比べてもすごいと思う。
地球温暖化で、日本も熱帯雨林化するのか。実際に、地球の緑化は宇宙(衛星)から見てどうなのだろう。Chappy(ChatGPT4o)に聞いてみた。
“最近の研究や衛星データによると、地球の緑化は実際に進行していますが、その原因と影響は複雑です。地球温暖化が進む中で、日本も含めた世界各地で植生が変化していることは確かです。緑化が進むこと自体は歓迎すべき変化に思えますが、その背後には複雑な環境変化が隠れており、長期的には注意が必要です。地方の秘湯や自然豊かな地域を訪れる際には、その変化を実感しつつ、持続可能な環境保護の重要性を再認識することが大切です"。
さすが、模範回答である。そして緑化はやはり進んでいるようである。廃墟マニアの妄想家である私にとっては、格好の材料である。あと50年もしたら、私はこの世に存在しない確率の方が遥かに高いし、100年後までに延長すれば、ここにいる誰も存在しない。
人類は存在しているかどうかも危うい1000年後ーこの木々たちは今までそう生きてきたように、何の不自由もなく新しい環境に溶け込み、地球を守っていく。カンボジアで観た、タ・プローム遺跡のように緑に侵食される遺跡。さぞや美しいディストピアになるのだろうな。