こんにちは、皆さん。今回は日本メディカルAI学会に参加して感じたことをお伝えします。まず印象的だったのは、AIに精通したドクターたちが口を揃えて言っていたことです。「抄録を提出してから数週で記録がアップデートされてしまった」「生成AIが登場してからたったの2年で、こんなにも進化するとは誰も予測がつかなかった」。この進化のスピードに驚きを隠せない様子でした。
しかし日本の多くの医学会はまだAIに対して懐疑的です。医師国家試験に合格し、機構専門医よりも診断ミスや診断もれが少ないという論文が出ているにもかかわらず、です。これはまず患者のためでもあり、医師自身のためでもある、協業の可能性を秘めているのに。
将来的には、カルテの音声自動入力や、検査データのAI解析、そして最終的な治療方針の確認とサインのみを医師が行う、という未来がすぐそこに迫っています。さらに、ゲノム解析により個別化医療が進展し、ビッグデータとAIの解析が不可欠となっています。バイオハッキングが不可欠な個別化医療は、赤髭医師の経験則では太刀打ちできません。
予言します。病理診断学、放射線診断学、内科各専門科、皮膚科などは、少数の専門医がいれば十分になるでしょう。画像診断は、日本いや世界各地の、非常に優秀な専門医のいるAI最高中枢に送られ診断されます。遠隔治療にも朗報ですね。外科も手術成績の明確化により、より腕の良い医師が選ばれる時代が来るかもしれません。現役の医学生たちは、自分の価値を見極め、未来に備える必要があります。
日本が懐疑的であろうとなかろうと、世界ではこれからますます医療DXが進みます。現状維持や既得権益に固執しがちでデジタルに弱い日本は、このままでは遅れをとることでしょう。
東南アジアでも、シンガポール、台湾、中国、韓国、皆頑張っています。幸いにも、タイではバンコクホスピタルがAIに理解があり、最新鋭の機器を導入しています。ロボティクスも進んでいるようなので、タイにいる皆さんにとっては朗報です。未来はクールで明るいです。