コラム Dr.MANAのセンシュアルエイジング Vol.34 Dr.MANAの「先制美容」プロローグ

Dr.MANAのセンシュアルエイジング

秋の七草といえば、はぎ・おばな・くずばな・なでしこ・おみなえし・ふじばかま・あさがお。けれどR45世代の私たちにとっては、しみ・たるみ・くすみ・くろずみ・ほうれい線・皺に毛穴で、これぞ七苦さ!?

 

若さとは性ホルモンを全身に浴びている夏の状態。一方、乾燥した秋はエイジングを肌に感じる季節、肌のお手入れは大人の嗜みですが、ボーッとしていると肌トラブルの事後処置に追いまくられて大変なんてことありませんか?トラブルに対処するよりも予防が大切です。父母をはじめとする親族一門の面貌、じっくり観察(DNA検査も有用!)してみましょう! 来るべき未来を予期して土手側を埋めるのを「予防美容」といいます。

 

でも、このコトバの語感は後ろ向きで魅力的に響きません。予防といえば生活習慣病。タバコはいけない、酒は控えろ、脂肪糖質は口に入れるな、あげくに体操しろとか水泳しろ。我慢に節制、それじゃ生きる楽しみはなにもないじゃない!では予防よりも華があり、きっぷのいいコトバはないのか。四六時中考えていましたら、ピンときました、「先制美容」です。

 

先手必勝、先んずれば人を制す。美しくならんと欲すれば、自らに先行投資しなければなりません。メロウな女はMEFIRSTなのです。自身はキレイになってハッピー、美容業界だって繁盛して嬉しい。美しい人が増えれば、道ゆく人たちも眼福でニコニコ。三方良しどころか、八方笑顔で収まって世界も平和の大団円となります。

 

だからといって、「恐ろしや光老化、1ミリも日に当たってはいけません」とか「シワを作らないため、鉄仮面でおりましょう」なんて申しません。心根が美しくなければ容貌が晴れません。笑顔がなくては心根の美しさを表わすことはできないのです。いまここを輝かしく生きている、と同時に未来のダメージを最小限に抑える、それが「先制美容」です。

 

女盛りに教えたい大人美容のあれやこれや。四半世紀以上に渡り、パリのマダムを筆頭に、身銭を切って世界の美女観察をしてきたDr.MANAが、これからこの連載で、いい按配のさじ加減をご伝授いたします。乞うご期待ください。

Dr. MANA(岩本 麻奈)

一般社団法人・日本コスメティック協会名誉理事長/ナチュラルハーモニークリニック顧問医師/エッセイスト/コスメプロデューサー/美容ジャーナリスト 
皮膚科専門医。20年に渡るフランス滞在ののち、東洋のパリ“プノンペン”に転居。女性を元気に美しくする講演活動を続けている。「パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ」「生涯男性現役」(ディスカヴァー トゥエンティワン)「フランスの教育・子育てから学ぶ 、人生に消しゴムを使わない生き方」(日本経済新聞出版社)など、美容やライフスタイルに関する著作多数。近著は「結婚という呪いから逃げられる生き方」(ワニブックス)

公式HP: dr-mana.com   公式ブログ: ameblo.jp/dr-mana

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