コラム 聞き上手な日々 第3回 共感(だけ)するな、危険! 共感したあとが重要なんです!

聞き上手な日々

第3回 共感(だけ)するな、危険! 共感したあとが重要なんです!

Q. 子どもがいうことをきかない時、まずは子どもの気持ちに共感することが大事だと知り実行していますが、全然効果がありません。子どもは見抜いているんです。“そうか、○○したかったんだね”という私の共感の言葉の後に“でも○○してはいけないよ”という否定の言葉がくることを。私はもっと頑張って子どもに共感し続けるべきなんでしょうか。

A. 子どもの気持ちへの共感。大事です。で、いうことをきいて欲しいとき、最初に共感しても伝わらない子どもに、どう対応したらよいのか。

「共感と“でもね”をセットにしない」

たとえば「そうか、まだテレビを見ていたかったんだね」のあとに「でもね、もうお風呂に入らないといけないよ」という否定命令ではなく、親の気持ちをシンプルに伝えてみましょう。「お母さんは、今からお風呂に入れば9時までにお布団に入れるから、そうしたら明日も元気に起きることができていいかなあと思っているんだけど」そして次にどうするかは3択。

1)  子どもの気持ちを尊重して子どもの思い通りにする
2) 親の都合や考えを押し通す
3) 一緒に折衷案を考える

もし子どもの希望を通してもあまり生活に支障がなければ一番目が理想です。でもたいていの場合、そもそもそういう時はトラブルになりませんよね。二番目は生活の中でよくあると思います。ただもし時間と心の余裕があれば、三番目を試してみましょう。

「さて、どうしようか?」と一緒に考える

「そうか、二人とも違う気持ちなんだね。さて、どうしようか?」折衷案はいろいろあると思います。「すぐには嫌だけどあと15分したらお風呂に入る」とか「今日はすぐ入るけど明日は見たい番組があるからもっと遅くに入りたい」とか。親の希望と子どもの希望、その中間にある答えがうまく見つかるとよいですね。

追伸:このコラムは頑張って800文字にまとめました! この記事の内容をもっと詳しく知りたい方は「子育てにプロのテクニックをプラス!」で検索

あさくら ゆかり

幼稚園教諭・保育士・小学校学級支援員を経て2007年より心理カウンセラーに。14年間で11,000件の電話カウンセリング実施、現在も365日活動中。カウンセラー養成講座の講師も務める。「子どもへの対応は人間関係の基本。誰にでも、大人にも通じる!」をモットーに、心理学・コミュニケーションについて日々学びつつ意欲的に発信し続けている。著書に「はげます技術」(サンマーク出版)。夫、20代の2人娘の4人家族。(株)kikiwell所属カウンセラー。(社)日本ライトカウンセリング協会代表理事

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