親に反抗的な子ども。毎日毎日癇癪を起されたり、いちいち反抗されたりすると、大人げないとわかってはいても、ついついイライラしたり、激しく応戦してしまったり。そんな日々に疲れたお母様がいらしたら、この記事がお力になれるかもしれません。
目的は反抗させないことではない
まず、最初にお考えいただきたいことは「反抗する子がどんな状態に変わればよいのか」ということです。親のいうことに何一つ反対せず、無条件に大人のいうことを聞く子に育てればよいのでしょうか。「親のいうことに無条件で従う子」が大人になった時、主体的に生きていくことが難しいであろうことは容易に想像できることだと思います。ここでは「子どもに反抗させないこと」を目的にするのではなく「子どもの考えの幅を広げ、子どもが自分の気持ちと、世界との折り合いをつけることができるようになること」を目的にしてお話を進めていきたいと思います。
感情のコントロールができるように援助する
「感情をコントロールする力」は社会性と大きくかかわってきます。そしてこの力を自然に学び、強化していくことは難しく、社会性を持った大人から学ぶことが必要だとされています。自然にしていれば学べないことなのであれば、年齢相応の自立心を持ち始めた子どもがイヤイヤと駄々をこねたり、思春期の子どもが反抗したりすることはある意味自然なことです。ただし、平和な日常生活を脅かすほどのイヤイヤや反抗はなんとかしたいものです。そのための手順をお知らせします。