コラム 元BANGKOK駐妻通信 第19回 非日常からの非日常へ
第19回 非日常からの非日常へ
タイには何度か訪れた事があり大好きな国だったので、夫にタイ赴任の話があがったときは、小躍りして喜んだものでした。初めての海外生活でしたが、不安よりもとにかく楽しみの方が勝って、また新しい人生が始まるくらいの意気込みでタイに上陸したのを覚えています。バンコク生活の基軸となったのはなんといってもタイ語学校で、ここで出会った友人とここから拡がった人の輪が、私のバンコク生活をより豊かで彩りあるものにしてくれました。またタイ料理教室にベンジャロン焼教室、レストランやイベント巡り、家族ぐるみでBBQなど、期間こそ短かったですが楽しい思い出は数え切れません。それまで仕事と子育てしかしてこなかった私にとって、存分に自由時間が与えられたバンコク生活は夢のような時間でした。友人の多くは、「ちょっと会おう!」と言ってほんの数分で会える距離に住んでいたので心の距離も近く感じました。街中で出くわしたりシーローから歩いてる姿見かけたよ! なんてことが日常茶飯事なのもバンコク生活ならではの出来事でした。
日本へ帰国したのはコロナ騒動の真っただ中。帰国便が飛ぶかどうか当日までヒヤヒヤしましたが何とか最後の関空便で帰国することができました。4月、5月は待機要請と非常事態宣言のため、夫も含め家族全員ひたすらステイホームでした。次女は2歳3か月になり、イヤイヤ期真っ盛り、普通であれば日々の買物にも一苦労ですが、そんな事態の救世主がまさかの夫(笑)でした。在宅勤務の夫に子供を預けて自分のペースで用事を済ませることができます! こんな時だからこそ小さな幸せに気付き、日々感謝の気持ちを忘れず過ごしたいと思っています。
この先ここ日本でどう過ごすか正直ノープランの状態ではありますが、バンコク生活で養った英気を活力に新たな一歩を踏み出したいと思います。コロナ感染が1日も早く収束し、私たちのもとに平穏な日々が戻ってくることを祈っています。
2018年9月から2020年3月までタイ在住。医薬品開発企業勤務を経て次女の育休中に来タイ。甘いものとファッションが大好きで、美容・健康情報にすぐに飛びつくアラフォーです