特集記事 とっておきの簡単レシピ☆べストセレクション Part.2
とっておきの簡単レシピ☆べストセレクション Part.2
Hitomiさんの「平凡じゃないメニューを簡単に作れる」レシピは大人気。ホームパーティーにも毎日の食卓にも大活躍レシピの後半です。
Hitomiプロフィール
台湾・香港・バンコクと海外生活10年以上。その間、中国茶・アロマテラピー・陶芸などを学ぶ。今はもともと好きだった料理を極めるべく研究中。優しいご主人と息子さんとの3人暮らし。
薄切り肉はさみ焼き★ねぎ塩&にんにく味
愛読書の1冊『100文字レシピ』(川津幸子著)を参考にしたレシピです。この本の中に掲載されているレシピは、ねぎ味のみですが、にんにくを挟んでもいいかも~と思い、作ってみました。刻んだねぎと、スライスしたにんにくをそれぞれ豚肉にはさんで焼くだけ、という超簡単!スピード料理です。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもぴったりです。
材料
豚しゃぶしゃぶ用薄切り肉 | 150~200グラム |
青ねぎ | 適宜 |
にんにく | 3かけ |
調味料 | |
塩・コショウ(白) | 適宜 |
ごま油 | 適宜 |
サラダ油(またはグレープシード油、またはオリーブ油) | 適宜 |
作り方
1.青ねぎは細かく刻む。にんにくは皮をむき薄くスライスする。
2.青ねぎ、にんにく、それぞれ別々にごま油と塩を適宜、混ぜておく。
3.薄切り肉に軽く塩・コショウしておく。薄切り肉1枚を手に取って広げ、2のねぎを小さじ1ほど中央に乗せ2つ折りにする。にんにくをスライスしたものも同じように、薄切り肉の中央に3~4枚をなるべく重ならないようにおき二つ折りにする。
4.サラダ油を熱したフライパンで両面をカリッと焼く。
豚肉は薄い方がカリッと香ばしく焼けるので、〝しゃぶしゃぶ用〟を使ってください。ねぎとにんにくを混ぜて挟んでもいいかもしれません。マナオを絞ってあっさりいただくのもよし、勿論、そのままでもよし。豚肉の塩を控えて、ポン酢も合います。青ねぎではなく、白ねぎのみじん切りでもおいしいので、お好みで。
玄米★ズッキーニリゾット
HOMMALIのオーガニック玄米を使って、リゾットを作ってみました。リゾットには、粘り気の強い日本米は不向き。イタリア米がベストですが、タイ米の玄米なら粘り気はなく、煮崩れもしにくいので代用できるのでは?と思い、大好きなズッキーニと合わせて作ってみました。生米からではなく、炊いてから冷蔵庫にストックしてあった玄米を使い、短時間でプチプチした食感のおいしいリゾットが出来ました!
材料
玄米(炊いたもの) | お茶碗1杯分 |
ズッキーニ | 1本 |
調味料 | |
オリーブ油 | 大さじ2 |
牛乳 | 大さじ3 |
チキンスープの素 | 少々 |
パルメザンチーズ | 適宜 |
塩・コショウ | 少々 |
作り方
1.フライパンにオリーブ油を熱し、5ミリ~1センチ角に切ったズッキーニをさっと炒め、塩・コショウしたら、牛乳と共にブレンダーかミキサーにかけて、ズッキーニのペーストを作る(少し粗めでもOK)
2.フライパンに玄米を入れ、水50ccとチキンスープの素少々を入れてザッと混ぜたら、1のズッキーニのペーストとパルメザンチーズを入れ、水分を飛ばすように炒める。塩・コショウで味を調えて出来上がり!
タイでは年中出回っているズッキーニ。鮮度のよいものは、3等分してから3~5ミリの薄切りにしたものを、オリーブ油で香ばしく焼いて塩・コショウしただけでも絶品です。スープに入れたり、ナムルにしたり、調理法はいろいろありますが、このリゾット、ズッキーニの緑色が生かされて見た目も本当にきれい。玄米は、ブランドによって水加減が微妙に違うようですが、米1カップにつき水2~3カップで、炊飯器でふつうに炊きます。最初、水加減が全く分からず適当に炊いてみたら、お釜の底に水分が残っていて、びっくり!大失敗かと思いきや、時間がたつとお米が吸ってしまうので、少々の水分なら問題ないようです(でも次回、水はもう少し少なめでいい、ということになります)。我が家では、ふだんのご飯用に一度に2カップ分炊いて小分けにしてストックし、白米と半々に混ぜていただいています。この安価でおいしいオーガニック玄米を、使わない手はありません。是非、お試しください!
トマトと卵の炒めもの★藩茄炒蛋
これは台湾で出会った料理。それまでトマトを炒める、なんて発想はなかった私ですが、トマトと卵がこんなに合うなんて!目からうろこでした。台湾の街中によくあるお弁当屋さん(と言っても、お惣菜がたくさん並んでいて、白いご飯に合わせて、自分でおかずを何種類か選べるシステムで、台湾では「自助餐」という)には、必ず並んでいる定番おかずです。
材料
トマト | 中3個 |
卵 | 2個 |
にんにく | 2かけ |
調味料 | |
塩・コショウ(白) | 適宜 |
ケチャップ | 大さじ1 |
サラダ油 | 大さじ1~2 |
ごま油 | 大さじ1 |
作り方
1.トマトは洗って8等分のくし型切りに。にんにくはみじん切りにしておく。卵2個は塩少々を入れて溶いておく。
2.フライパンか中華鍋にサラダ油を入れ強火で熱し、十分に熱したら卵を入れる。半分が生の状態で、一旦取り出す。
3.フライパンか中華鍋にごま油とにんにくを入れ火にかける。にんにくから香りが出たらトマトを入れザッと炒め、さらにケチャップを入れ再びザッと炒る。最後に塩コショウする。
4.3に取り出しておいた卵を合わせ、ひと混ぜして完成!
ご飯がすすむおかずです。卵は火を通しすぎず、半熟状態で仕上げるのが理想。意外なのが、〝少量〟のケチャップが味の決め手になること。台湾の自助餐をまねて初めてこの料理を家で再現した時、何か一味足りない!と思ったらこのケチャップでした。トマトが苦手なお子さんには、ケチャップを少し多目の大さじ2で作ってみてください。タイで売っている色の薄い固めのトマトも、炒めることによって食べやすくなり、ほどよい酸味が卵とよく合います。にんにくは焦がさないよう、ごま油ににんにくを入れてから火にかけてください(ごま油を熱してから入れると、あっという間に焦げてしまいます)。冷めてもおいしいので、トマトを小さめに切るか、プチトマトを半分に切ったもので作ると、お弁当にもぴったりのおかずに!是非お試しください。
アボカドと水菜★和風サラダ
アボカドは食べ頃を見極めるのが難しいので、スーパーでちょっと触ってみて食べ頃のアボカドを見つけた時は、買ってストックしておきます。冷蔵庫に入れておけば4~5日は大丈夫。フジスーパーで見かけるネット入り(5~6個)の小さいアボカド、おいしいです!鶏卵大の小さいものもあって、食べる所あるのかしら?と思ったらなんと種は銀杏くらいの小ささでした。食べきりサイズなのも気に入っています。
材料(4人分)
アボカド | 中1個(小2個) |
水菜 | 1袋 |
調味料 | 1本 |
白すりゴマ | 大さじ2 |
塩 | 適宜 |
オリーブ油 | 大さじ1 |
柚子コショウ | 小さじ1 |
作り方
1.水菜はきれいに洗ってよく水気をきり、5センチに切る。
2.ボウルに水菜を入れ、白すりゴマ、塩、オリーブ油、を入れ、よく混ぜる(手で混ぜるとよく馴染みます)
3.アボカドは縦半分に種の周りをぐるりと切り、種を取り除き、皮をむいて、2センチ角くらいに切り、柚子コショウで合える(柚子コショウがまんべんなく混ざるようにしっかりと混ぜましょう)
4.2の水菜の上に3のアボカドを盛り付けて出来上がり!
ゴマ風味のシャキシャキ水菜と、ピリッと柚子コショウのきいたアボカドがよく合う和風サラダです。鍋料理などにも欠かせない柚子コショウは今や調味料の必須アイテムです。私は一時帰国のたびに、お気に入りの柚子コショウを持ち帰っていますが、最近では、バンコクでもふつうに見かけるようになりました。茎の太い水菜しか売っていない時は、千切りにしたレタスで作ってもいいですし、ルッコラを塩とオリーブ油で合えたものもよく合います。また、小さいアボカドを2つに切って、皮付きのままお皿に盛り、種を取ったくぼみに柚子コショウ少々を入れ、スプーンで混ぜながら食べるのも簡単便利な一品です。森のバターとも言われる栄養価の高いアボカドを使って、是非、作ってみてください。
細巻き★春巻き
子供が小さかった頃に住んでいたいた香港では遊び場が少なかったことや安全面から、幼稚園、小学校が終わった後や休みの日は、仲良しのお友達同士、家に呼んだり呼ばれたりの行き来が頻繁でした。この〝細巻き☆春巻き〟は息子が幼稚園の時、お友達の家で出された「おやつ」です。見慣れた甘いおやつでなかったのが子供達の気をひいたようで、この〝細巻き☆春巻き〟は取り合いになるほど大人気でした。それから、私もお友達を呼んだ時によく作るようになった思い出のレシピです。
材料
鶏ひき肉 | 100~120グラム |
キャベツ(中) | 半分 |
白菜(小) | 半分 |
玉ねぎ(小) | 半分 |
にんじん | 2分の1本 |
春巻きの皮 | 15~20枚 |
調味料 | |
サラダ油 | 小さじ1 |
ごま油 | 大さじ1 |
中華スープの素 | 少々 |
しょう油 | 少々 |
塩コショウ | 適宜 |
片栗粉 | 大さじ1 |
小麦粉 | 大さじ2 |
作り方
1.野菜は洗って水気を切り全て3~4センチの細切りにする。
2.中華鍋(又はフライパン)にサラダ油とごま油を入れて鶏ひき肉を炒める。塩コショウし、色が変わるまで炒めたら野菜を入れる。
3.野菜にも軽く塩コショウし、中華スープの素少々も入れて炒める。初めは強火、野菜のかさが減ってきたら中火にしてよく炒める。玉ねぎなどの野菜から甘味が十分に出るまで、焦がさない様にじっくり炒め、最後にしょうゆをひと回し入れる。同量の水で溶いた片栗粉を入れ、全体をまとめる。
4.小麦粉を水で溶いて糊状にしておく。具が冷めたら、春巻きの皮1枚に大さじ山盛り1杯くらいの具を乗せ細く巻き、小麦粉の糊で止める。5高温の油でカラッと揚げて、出来上がり!
大人は辛子しょう油(お好みで酢をプラスしても)をつけていただくのもいいですね。作り方のポイントは、野菜がやわらかくなるまでじっくり炒めることと、具だけで食べてもおいしいと思えるくらいしっかり味付けをすることです。野菜は、キャベツと玉ねぎは必ず入れますが、その他は冷蔵庫にあるものを組み合わせてください。皮で巻く時、具をたくさんのせすぎないように気をつけ、細長くしっかりと巻くようにしてください。具と皮が残ったら冷凍しておいて、次回、具が足りなければ春雨をプラスするなどして使うことも出来ます。春巻きの皮はエンポリアムなどで冷凍のものが手に入りますし、フジスーパーやヴィラマーケットでは冷蔵で売られています。中の具を色々アレンジしてみるのも楽しいです。例えば、タマゴサンドのタマゴ。刻んだゆでタマゴをマヨネーズで合えたものを具にして巻いてみたらこれも大正解!でした。細巻き☆春巻き。たくさん作って冷凍しておくと便利です。子供のおやつ、ビールのおつまみ、お弁当などにも是非!
ヘルシーチキン★サクサク焼き
鶏のササミを使って、卵を使わないヘルシー!簡単サクサクの揚げ物です。「揚げ物」と言っても、どっぷり油につけて揚げるのではなく、フライパンに薄くひいた油で〝揚げ焼き〟にします。しっかり味を付けるのでソース要らずで、更にカロリー減!スナック感覚で引っ張りだこの人気おかずです!
材料
鶏ササミ | 5~6切 |
調味料 | |
にんにく、しょうがのすりおろし | 適宜 |
塩コショウ | 適宜 |
小麦粉 | 大さじ2 |
水 | 大さじ2 |
カレー粉 | 小さじ1 |
マヨネーズ (お好みで調整) |
大さじ1~2
|
パン粉 | 適宜 |
サラダ油 (もしくはオリーブ油などお好みの油) |
適宜 |
作り方
1.鶏のササミを1~2切れずつ上下ラップではさみ、上から麺棒などでたたいて平たくなるように延ばし、塩コショウする。更ににんにく、しょうがのすりおろしをまんべんなく付けてなじませる。
2.小麦粉を同量の水、マヨネーズで溶き、カレー粉を加えてよく混ぜる。
3.衣を付ける要領で、ササミ全体に2を付け、パン粉をしっかりつける。
4.フライパンに1センチ弱くらい油をひき熱したら、3のササミを重ならないように並べ入れて、両面こんがりと焼けたら、出来上がり!
フライパンにひく油が少なすぎるとぱさついた仕上がりになってしまうので注意してください。今回は、鶏を焼いた後に残った油でアスパラガスをさっと焼いて塩を振り、付け合せにしました。同じように、ピーマンや玉ねぎを付け合せにするのもいいでしょう。「今日は何を作ろう~? いつも同じメニューの繰り返しだわー」と悩んだ時、いつもの豚カツではなく、このレシピで、豚ロースを使って作ってみてください! パン粉をきらしてた!なんて時は、最後に小麦粉をまぶしつけて同じように作ると、これまた違ったサクサク感で、こちらもおススメです。冷めてもおいしいのでお弁当にも是非!
Published · Updated
by WOM 編集部
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バックナンバー情報..
2011年12月号
VOL.46 とっておきの簡単レシピ☆ベストセレクション
WOM創刊号から連載している人気コラム「とっておきの簡単レシピ」の中から、特に好評だったレシピを選んでまとめてみました。著者Hitomiさんのレシピは、「平凡じゃないメニューを簡単に作りたい」という時、本当にお勧め。「あまりに美味しくて、そのまま我が家の定番メニューになりました!」という声も多く寄せられています。年末年始のホームパーティにも是非活用して下さいね。