コラム バンコクとあやさんと私 第13回 「あやさんの生活費」

バンコクとあやさんと私

第13回 「あやさんの生活費」

最近のバンコクは10年前に比べ、BTSや地下鉄もでき、物も豊富になり、どんどん便利になってきています。その反面、物価はどんどん上昇し、生活水準が高くなっているだけ出費も増え、ある意味暮らしにくくもなってきているのでしょうか...。

私たちの家計もそうですが、あやさん達もお金のやり繰りに苦労しているみたいです。皆さんもきっと「そうよね...」とか「うん、うん」と思ってはいるものの、きっと具体的に考えたことのある人は少ないと思います。今回はあやさんの平均生活費を具体的にお伝えします。もちろん子供がいるかいないか、旦那さんがいるかいないか、収入を家に入れてくれるか...などによってかなり左右されます。また、田舎に仕送りをしている人も多いです。

 

家賃 3,000バーツ以上
光熱費、水道代 1,000バーツ前後
交通費 1,000バーツ前後
自分の食費 2,500バーツ以上
合計 7,500バーツ以上
   

あくまでも一人で暮らすことが前提です。紹介した生活費だけでなく、病気をしたら病院代、子供の教育費、仕送り、日用品、服代なども追加されるはずです。また、家族が多ければ家族の食費その他も追加されます。子供を友達に預けて出勤する人もいますが、その友達にもお金を渡していることがほとんどです。家賃も安い所では、シャワー、トイレが共同だったり物騒だったりと生活するにはなかなか難しい状況です。最近は私たちの住居同様、綺麗で新しい建物も増えましたが、家賃も上がっているのが現状です。
 
このような状況でなかなか、貯蓄も出来ず余裕のある生活は程遠いみたいです。あやさんのお給料は一般的に交通費込みの値段の方がほとんどです。彼女たちが住む場所、私たちの住む場所にもよりますが、あまりにも乗り継ぎが多いと交通費もどんどん増えてしまいます。
 
私達は自分の雇用条件のことばかり考えがちで、実際に彼女たちの生活費を計算することはあまりないと思いますが、値段交渉をされるとき、頭の片隅においておくだけでも、きっと気持ちが違いますし、彼女たちに対する見方も変わってくるのではないかと思います。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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