コラム バンコクとあやさんと私 第4回 雇用者とあやさんのトラブル事例「鍵かけたはずなのに…」

バンコクとあやさんと私

第4回 雇用者とあやさんのトラブル事例「鍵かけたはずなのに…」

皆さんは貴重品の管理、気をつけていますか。鍵つきのクローゼットに入れてあるから、大丈夫!なんてたかをくくっていませんか?これは、あやさんだけなくマンション関係やその他出入りの多い国での生活において全てに言えることです。最近のマンションには金庫が備えつけてある所もありますが、まだまだない事の方が多いです。また、日本人的な考えで、クローゼットの引き出しに鍵がついていてそこに入れているから大丈夫!と思いがちですが、クローゼットの鍵なんて簡単に開けられてしまいます。鍵をかけたはずなのにお金が少なくなっている......なんて話はよく聞きます。まさか、皆さんお金をいくら入れているか知らない、なんて人いませんよね。また、留守にしている間に盗られるだけでなく、家に居る間に盗られてるケ-スもあるのです。

今日は実際にあった事例を皆さんに紹介します。クローゼットの鍵つきの引き出しに日本円をいくらか入れていました。まさか盗られないでしょう......といくら入っているのかも知りませんでした。でも、ある日一時帰国から帰ってくると、少し少なくなっているような気がしました。気のせいかと思いましたが、気味が悪くなり封筒に入っている金額を記入しました。それから数日後、なんだか気配を感じ、封筒を見てみました。すると実際にあったはずのお金が少なくなっているではありませんか!色々考えてみましたが、どうもあやさんしか考えられない。それはあやさんがいる間の出来事でしたし、朝はあったのに昼過ぎになくなり、他に誰も出入りしていないとのこと。あやさんに問いただしてみましたが、しらを切るばかり。仕方ないので警察を呼びました。結局警察が怖くなり、白状したらしいです。鍵はかけていたものの、鍵のありかを知っていたあやさんが鍵を拝借しお金だけをとってしまったのです。彼女は妊娠していて、出産費用に困ってこのような過ちをおこしたらしいです。何軒かのお宅を掛け持ちしていましたが、他でもクローゼットの鍵が壊されていた形跡があったことや、引き出しからお金が盗まれていたようです。

その他事例は沢山あります。今回はあやさんの事例をお伝えしましたがあやさんを雇っていないお宅でもお金や貴重品がなくなったりしています。また、あやさんによっては、お財布が目につくところに置いてあると「なくなるといけないので片付けてください」と言ってくれる人もいます。それは無くなると自分達が疑われるという意味も含まれていると思います。確かに物を盗るあやさんはよくないですが、彼女達の生活には決して余裕はありません。目に見える所に欲しい物があれば、魔が差すこともあり得ます。警察沙汰にするということは、しっかりとした証拠がないとあまり意味がありません。また、そんなことになる前に自分達の貴重品は自分達でしっかり管理することが大事ですね。また、コミュニケーションをしっかり取り、より良い関係を作ることも大切だと思います。確かに悪質なあやさんもいますが、そんなあやさんばかりではありません。皆さん本当に貴重品の管理には気をつけてくださいね。鍵をかけたはずなのに......と思う前に、この鍵は大丈夫?そして、お宅の管理は大丈夫ですか?

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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