コラム バンコクとあやさんと私 第70回 タイ人のあやさん

バンコクとあやさんと私

第70回 タイ人のあやさん

昔(と言っても10年ほど前まで)は、タイのお金持ちの家や、外国人駐在家庭であやさんを雇うことは一般的でした。以前は田舎からバンコクに出稼ぎに来るタイ人が多く、その割に仕事が少なかったので、政府もあやさんの雇用を促すよう働きかけていたようです。バンコクの街自体、インフラも整備されておらず、外国人が生活しやすい環境とも言えなかった時代、ほとんどの駐在家庭があやさんを雇っていました。
最近こそ、あやさんを雇わない家庭が増えましたが、一部ではフルタイムのあやさんを必要とされている方も増えているように感じます。また、タイ人のあやさんが減る一方で、ミャンマー人やフィリピン人など外国人就労者も増えてきています。彼女たちは英語ができるので、タイ語ができない駐在家庭に人気がありますが、就労ビザの確認が必要になりますのでしっかり面接で話をしておきましょう。ミャンマー人はお給料が安めだとも聞きますが、人によると思います。物価が上がり、生活水準も高くなっている現在、あやさん達は色々な理由で生活しにくくなっています。最近では田舎にも農家以外の仕事が増え、都会暮らしに疲れたら田舎に帰る、という人も増えているようです。
このような状況から、最近はタイ人のあやさんをみつけることが少々困難になっています。タイ人のあやさんがいなくなる日もいつか来るかもしれません。これからのタイの発展が楽しみな一方、寂しい気もします。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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