バンコクとあやさんと私

第107回 言葉

 「サワッディーカー!」最近はずいぶん、街中でこの言葉が耳につかなくなりました。というかタイ語を使う人が少なくなった気がします。お店の店員さんも英語の出来る人が増え、観光客も多いので、タイなのに英語が飛び交うことが当たり前になってきつつあります。これはあやさんに対しても同じことでしょう。最近はフィリピンやミャンマーの方も多く、英語が通じるので英会話でのやりとりが多くなっています。言葉が通じなくても、仕事が出来れば問題ないのですが、やはり人と人ですから、多少のコミュニケーションは取れた方がお互いの関係がよくなりますよね。

 

 我が家も今のあやさんを雇用して10か月ほど経ちますが、先日、「やっと奥さんと話が出来た!」と言われました。実はこのところずっと忙しくてあまり彼女と会話できていなったのです。「そんなに私と話がしたかったの?」と驚きましたが、仕事のことで聞きたいことが沢山あったみたいです(笑)。

 

 彼女達あやさんは、雇用者が疲れていたら休ませてあげたい、雇用者から話しかけなてこないのに、むやみに話しかけてはいけない、用もないのに雇用者の部屋をうろうろしては失礼だと思っています。なので仕事が終わるとあや部屋や休憩所で待機しています。仕事のことで分からないことがあっても聞いてこなかったり、自分で勝手な判断をしたりしがちです。

 

 雇用者からしてみれば、聞いてよ! と思うかもしれませんが、まずは聞いてもらえる環境作りとこちらから話しかける努力をしてみましょう。言葉はわからなくても、コミュニケーションを取る努力をしていれば、色々わかってくることも多いですよ。心当たりのある方、さっそく試してみましょう。まずは「サワッディーカー」「コップクンカー」から!

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

関連記事...

バックナンバー情報..