コラム バンコクとあやさんと私 第108回 あやさんの辞め時

バンコクとあやさんと私

第108回 あやさんの辞め時

タイも雨が少なくなり、季節の変わり目を感じる頃になってきました。

 

先日、15年以上知ってるあやさんから久しぶりに電話がありました。私はてっきり、次の仕事を探しているのだと思い、元気?と話をしながらも「次の仕事?」と切り出しました。しかし、あやさんの答えは「母もそんなに元気じゃないし、雇用者もスライドが決まり、数日で他国に行きます。私も田舎に帰ります。奥さん、長い間お世話になりました。田舎に帰っても奥さんのことは忘れません。元気でいてください」とのこと。彼女も60歳を過ぎた頃だと思います。いつも仕事がなくなったら私の所に訪ねて来るあやさん、家族の問題があれば愚痴りに来るあやさん、私が具合を悪くしていればお見舞いに来てくれるあやさん…。本当に色々なあやさんとの関わりがありました。私がこうして皆さんにコラムで情報を発信出来るのは、日本人の私が知らないことを彼女達が教えてくれたからです。

 

あやさん達は雇用されていても個人雇用。雇用者次第でそんなに良い待遇の所は少ないです。そのようなことから少しでも永く働いて貯えを残しておかないと… と思っている人は多いはず、辞め時は難しいですね。殆どの場合、あやさんが仕事を辞めるのは家族の看病の問題が起こった時です。そしてそれは、その時働いている雇用者が異動する時期に決心することが多いです。

 

あやさんも高齢化が進んでいます。タイにいつまで「あやさん」という仕事が存在するのかもわかりませんが、それぞれ田舎に帰って穏やかに暮らせることを祈るのみです。あやさんと日本人の雇用者がいる限り、私も発信し続けていきたいと思う今日この頃です。

チンチョ・プロフィール

在タイ10年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

関連記事...

バックナンバー情報..