コラム タイ野菜でべジフルライフ 第159回 サツマイモ(マンテート)

タイ野菜でべジフルライフ

第159回 サツマイモ(マンテート)

サツマイモ(薩摩芋)/カンショ(甘藷)
Sweet potato
มันเทศ (マンテート)

前回紹介したタロイモと同様にサツマイモもスイーツのイメージが強いですね。低カロリーですからスイーツで食べるのは大正解ですが、健康食材なのでもっと活躍して欲しいものです。最近でこそ日本やベトナムの甘い品種が出回っていますが、タイの品種はおかずにピッタリです。今回は、オイスターソースを使った一品をご紹介します。

サツマイモと豚肉の炒め煮

  • サツマイモ … 300g
  • 豚スライス … 100g
  • 広東菜(青菜なんでも) … 数本
  • ニンニク … 2片
  • オイスターソース … 大さじ2
  • 麺つゆ(3倍濃縮) … 大さじ1
  • 水(ダシでも) … お玉1杯程度
  • ゴマ油 … 大さじ1
  1. サツマイモをよく洗って、濡らしたペーパータオルに包んでラップして電子レンジにかけます(2~3分)
  2. レンジから取り出したら、乱切りにします。多少、熱が通っていなくても大丈夫
  3. 広東菜は、数センチの長さにカットします
  4. フライパンにゴマ油とニンニクを熱し、サツマイモと豚肉の順に炒めて、オイスターソース、麺つゆ、水を加えて全体をからめて煮ます
  5. 水分がなくなりかけたら広東菜を加えて、煮詰めてできあがりです

サツマイモは柔らかすぎて荷崩れしない程度、かたい方が見た目もよく美味しいので、レンジで最初にある程度火を通して調整できるようにしました。レンジを使わない場合は、カットして水にさらして、(4)の豚肉を入れる前に、イモだけまず少量の水で蓋をして蒸し煮します。あとは同じ手順です。青菜は、細ネギやナガササゲなどでもいいでしょうし、なければなくてもいいです。特に中華風という感じでもなく、和食の食卓に並んでも違和感ありません。

サツマイモ(薩摩芋)/カンショ(甘藷)

中米原産で、日本は17世紀初めに中国から琉球を経て薩摩に伝わりました。タイは、日本より早く伝わりましたが、日本のような甘味にこだわった品種改良はされなかったようです。市場で買って、料理しようとカットして中が紫だったりオレンジだったりして驚くことがあります。どの色でも同じように料理して大丈夫ですし、色を活かした料理法を考えるのも楽しいですね。

サツマイモは、食後血糖値の上昇を抑え、血圧を下げる働き、むくみ解消、便通改善、免疫力アップ、美肌、ンチエイジング、安眠効果などなど多くの効果が期待されます。いつものジャガイモ料理をサツマイモに変えるなどして、これからもっと活用してみてはいかがですか?

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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