コラム タイ野菜でべジフルライフ 第188回 コショウ(プリックタイ)

タイ野菜でべジフルライフ

第188回 コショウ(プリックタイ)

コショウ(胡椒)
Pepper
พริกไทย (プリックタイ)

年末年始にマルタ共和国を旅して来ました。歴史、文化、自然の魅力が詰まった観光立国で、島国ゆえ野菜は少なめながら、何もかも美味しくて感激でした。AirBに宿泊したので、パースニップやルタバガ、キワノ、タマリロなど初めての食材にも挑戦(興味ある方は下記YouTubeをご覧ください)。ところが帰国後、体調を崩してしまい反省。今年はスパイス&ハーブを取り入れ、体調管理に力を入れたいと思います。今回はご飯もお酒もすすんじゃう生胡椒をご紹介します。

胡椒の佃煮

  • 生胡椒 … 30g
  • 麺つゆ(3倍濃縮) … 大さじ2
  • 水 … 大さじ1
  • (黒)砂糖 … 大さじ1
  • 削り節 … 適量
  1. 耐熱容器に麺つゆ、水、砂糖を入れてよく混ぜます
  2. 生胡椒をよく洗い、耐熱容器に加えます
  3. 電子レンジで4~6分加熱し、そのまま冷まします
  4. 箸などで粒を取り外し、軸を捨てます。最後に削り節を混ぜて完成です

以前は、鍋で大量に作っていましたが、レンジを使うと少量でも簡単にできることに気がつきました。タイ料理などで余った分を佃煮にしておくというのもありですね。生のままだと粒を外すのが大変ですが、加熱すると楽になります。加熱時間は、好みの硬さに調整してください。うんと柔らかいのが好きという方もいました。漬けダレは甘めや濃いめがちょうどよく、醤油ベースのほか、塩や酢ベースでも美味しく作れます。ご飯に合うだけでなく、パスタやスープ、サラダなど料理のアクセントにもピッタリです。

コショウ(胡椒)

コショウは、紀元前から金と同じくらい重宝され、新大陸の発見のきっかけとなるほど重要なスパイスでした。タイにはトウガラシより先に伝わり親しまれていましたが、トウガラシが入ってきた際、英語同様พริก(プリック/pepper)と呼ばれたことで混乱が生じ、区別のため従来からあるという意味で「プリックタイ」と呼ばれるようになりました。

近年カンボジア産のコショウが有名ですが、タイでも生胡椒は手軽に入手できます。ぜひその爽やかな風味を味わってみて下さい。炒め物やスープに房ごと加えるといいアクセントになりますし、佃煮にすれば長期保存可能です。ちなみに、黒胡椒は緑の生胡椒が乾燥したもの、白胡椒は、熟して赤くなった実の殻を取ったものです。コショウには血行促進、消化促進、抗酸化作用があり、新陳代謝を高めることでダイエット効果も期待されています。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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