コラム タイ野菜でべジフルライフ 第168回 クウシンサイ(パックブン)

タイ野菜でべジフルライフ

第168回 クウシンサイ(パックブン)

クウシンサイ(空心菜)/ エンサイ/ヨウサイ
Water Morning Glory
ผักบุ้ง (パックブン)

タイは、他の国に比べたらかなり恵まれていて、日本の食材も容易に手に入ります。でもせっかくタイで暮らすのだし、安くより栄養のあるものを食べたかったら、タイで育った野菜を賢く活用していくのがいいですね。今後は、以前紹介した野菜も再登場させながら連載を続けていきます。

新しくタイに来た方も長くいらっしゃる方も新しい発見があるといいですね!

クウシンサイのベーコン炒め(2人分)

  • クウシンサイ … 200g
  • ベーコン … 100g
  • ニンニク … 2片
  • トウガラシ … お好みで
  • タオジアオ(中国豆味噌) … 大さじ1/2
  • 油(ココナッツオイル) … 適量
  1. クウシンサイは茎の下の方がかたければ取り除いて洗って、3~4㎝の長さにカットします
  2. ニンニクを潰して粗くカットしたら、油と一緒にフライパンに入れて弱火で加熱します
  3. ニンニクの香りが出たらトウガラシとベーコンを加え、ベーコンに焼き目がついたらクウシンサイを入れて強火で炒めます
  4. クウシンサイに油がまわって火が通り始めたら、調味料を入れて一気に仕上げます

パックブン・ファイデーンのアレンジです。この料理には必須ともいわれるタオジアオという味噌を使いましたが、なければオイスターソースやナンプラー、麺つゆなどでもいいでしょう。ベーコンの塩加減によって量は調整してください。200gがあっという間に食べられちゃいます。ベーコンの他にひき肉にしたり、キノコなど他の具材を使ってもいいでしょう。クウシンサイは、油との相性がいいので炒め物がおすすめですが、他にも鍋やみそ汁、スープ、カレーの具にしたり、天ぷらにもしても美味しいです。栄養豊富な野菜ですから、頻繁に食卓にあげてください。

クウシンサイ(空心菜)/エンサイ/ヨウサイ)

タイの三大青菜の一つと私が勝手に命名していますが、野菜嫌いな人も不思議とクウシンサイはパクパク食べているようです。栄養たっぷりなのにクセが少なく、シャキシャキの食感が心地よく食べやすい野菜です。βカロテン、鉄分、カルシウム、ビタミンB1が豊富で、タイ人は目にいい野菜として親しんできました。水でも土でも育つので栽培がしやすく重宝されてきましたが、アユタヤ時代には、クウシンサイに税金をかけていて暴動になったなんていう話もあるようです。

パックブンのパックは野菜という意味で、ブンは徳を積むという意味のタンブンのブンかと思っていたら、なんと、毛虫という意味でした。ちょっとショックですね。それだけ他の野菜に比べて虫も好んでよく食べていたということのようです。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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