保湿の3大要素の中で代表的な成分は、セラミドとヒアルロン酸です。セラミドは、角層細胞の間にある脂質で、水分を挟み込んで何層にも重り、細胞間脂質の45%以上を占めています。天然保湿因子(NMF)の一つであるヒアルロン酸は、1gで6リットルもの水の保湿力があります。先月号でお話しした三大保湿因子以外にも、化粧品に配合されているコラーゲンは、保湿に優れた成分として働き、肌上で光を反射させ、お肌を明るく見せる作用もします。肌内部にあるコラーゲンと化粧品に配合されているコラーゲンは異なります。
上記のそれぞれの成分は、20代をピークにどんどん減少して、50代になると20代の約半分程度になります。それぞれの成分が減少することにより、シワやタルミができやすくなり老化が進みます。肌がたるむと毛穴が目立つようにもなります。保湿効果の高い一番のアイテムはクリームですが、配合成分により仕上がり感やテクスチュアは、多種多様です。化粧水、乳液、エッセンスなどを重ねてお肌に塗る場合は、粘度の低いものから、お肌に使用するのが基本です。ゆっくりと時間をかけて、間を置きながらお肌に重ねていくと浸透しやすく効果的です。使用後、お肌全体を両手でハンドプレスして、化粧品をなじませる事も効果を高めるポイントです。