私たちの身体の60%以上は水分でできており、たんぱく質が約20%を占めています。たんぱく質の30%が、29種類のコラーゲンでできており、そのうち9種類が皮膚に存在しています。
身体のコラーゲンは、カルシウムやリンとともに、骨も構成しています。表皮と真皮を隔てている、基底膜にあるⅣ型コラーゲンは、弾力性を持つシート状をしています。I型コラーゲンはネット構造をしています。その2つをつなぐのが吊り型形状のⅦ型コラーゲンです。これら3つのタイプのコラーゲンにより、皮膚の弾力が生まれます。
コラーゲンの元になるのは、線維芽細胞です。線維芽細胞は皮膚の真皮にあり、コラーゲンを作り出し、肌の弾力を作るための細胞です。真皮の中で、線維芽細胞よりも血管に近いところには真皮幹細胞があり、ダメージを受けた線維芽細胞に代わって、新しく元気な線維芽細胞を生み出すことができます。真皮幹細胞を育てれば、新しい線維芽細胞を生み出すことにつながり、それが体内でコラーゲンを生み出す能力を高めることになります。
繊維芽細胞は30代半ばより40代にかけて急激に増殖能力が低下します。また真皮幹細胞も加齢とともに減少しますので、コラーゲンを生み出す能力は、年齢とともに低下し減少します。紫外線を受けるとコラーゲンが分解されます。30代を過ぎると、皮膚のコラーゲンは、常にダメージを受けている状態になり、シワやタルミなど、お肌の老化原因になります。
ここバンコクでは、日焼け止めは重要なスキンケアアイテムになります。次回は、美肌に効果的な、コラーゲンのご使用方法について、お話します。