今回は、日焼け止め効果を表す値のSPFについてお話いたします。SPFは、「Sun Protection Factor」の略語でアメリカの官報で最初に使用されました。肌に炎症、シミ、皮膚ガンを起こさせる原因になる紫外線B波(UV-B)を防ぐ効果指数のことです。
SPF値は、日焼け止めを塗らない場合を0として、1~50+(オーストラリアは1~30)までの数値で表されます。時間的な防止効果を表しています。SPF1は、日焼け止めを塗らない場合に対して、約20分間の防御効果があることを表しています。SPF30の場合は、約20分×30=約600分(約10時間)の防御効果と考えられます。しかし、多くの日焼け止めには2~3時間おきに塗り替えて下さいと表示があります。ですからSPF値が高くても、実際は汗で落ちたりするので、長時間の持続効果は期待できません。ゴルフ、テニス、水泳、屋外のスポーツ観戦などの場合はSPF50をおすすめします。通常の場合は、SPF20~30でも2~3時間であれば、防御効果はSPF50の90%以上ありますので十分です。
SPF値を計るテストでの日焼け止め使用量は、皮膚1㎠に付き2㎎の使用量ですので、顔全体の面積(約400㎠)の場合、約0.8gの量を使用しています。乳液タイプの日焼け止めの場合は、500円玉くらいの大きさがテストの場合の使用量になります。多くの方々は、1/2から1/3程度の量しか使用されていないのが実情です。UV-Bの防止効果を高めるためには、500円玉の量とはいかないまでも、現在の使用量から少し増やされることをおすすめいたします。