今回は、子育て中のお母さんのストレスを和らげるお話をしたいと思います。日本のニュースで、お母さんの要望の一番は赤ちゃんが泣いても気兼ねしないで乗れる車両だそうです。ここタイでは赤ちゃんが泣いていやな顔をしているタイ人を見たことがありません。それどころかほほ笑んだり、あやそうとされて、露骨に迷惑そうな人を見たことがありません。タイ人は優しいと言われますが、私はその原因が子供時代に他人から受けた愛情の豊かさが原因だと感じています。幼少時代に他人から受けた愛情が一杯あるので、優しくなれるのだと思います。自分に持たされていない優しさは他人に与える事ができません。ご存じない方が多いのですが、泣くのは赤ちゃんの仕事です。泣くことにより、邪気や魔を払いのけると、日本では古くから言い伝えられています。なぜ赤ちゃん、赤ん坊と呼ぶのでしょうか? 赤は世界共通で魔を払いのける力があるといわれている色です。ですから各国の王室や国賓を迎える時は、世界共通で赤絨毯です。日本でも結婚式や発表会、入学式や卒業式には紅白の垂れ幕で魔を払いのけています。これは自説ですが、赤ん坊と言われるのも徳を積んだお坊さん程の邪気や魔を払いのける力を持つから、つけられた呼び方だと思います。小さな体から発せられる大きな鳴き声は、オペラ歌手以上の体力を使うと思います。本当に仕事と呼べるレベルです。赤ちゃんが泣いている時はそばに邪気や魔がせまっています。嫌がる大人はきっと邪気や魔に取りつかれている人なので、本来赤ちゃんにお礼を言わなければいけない人です。お母さんやお父さんにがんばってねと言う応援のメッセージでもあります。ドイツでは2010 年に子供が発する泣き声や叫び声は社会的相当性があるとベルリン州法で定められ、さらに2011 年5 月にはドイツ連邦議会で連邦イミシオン防止法改正案として可決され、子供の声は騒音ではないと認められ保護されています。大声で泣く赤ちゃんはとても好い仕事をしているのです。赤ちゃんの泣き声で過度に周りに気を使いストレスをためないように、お過ごしください。皆様にとって素敵な一年になられますようお祈り致します。