コラム コスメパーラー Vol.120 無添加・ノンケミカルと表現される化粧品選びのポイント

タイを拠点に活躍する美容研究家IKKYUUのビューティコラム Cosme parlor

Vol.120 無添加・ノンケミカルと表現される化粧品選びのポイント

化粧品の分類に「無添加化粧品」という名称はありません。「ノンケミカル化粧品」、「ケミカルフリー化粧品」、「無添加化粧品」と表現されている化粧品が販売されていますが、日本の薬機法では科学的定義の無い、「無添加化粧品」という表現は、安全性を保障するかのような誤解を与える恐れがある為、現在は使用を禁止されています。それに代わり、「ノンケミカル」や「ケミカルフリー」と表現されている化粧品が増えているようです。科学合成原料はお肌にとって悪いという消費者が持つイメージを利用した表現になっています。しかし基本的に化学反応を利用した化学合成原料なしに化粧品は作れません。例えば、保湿剤として幅広く使用されているBG(ブチレングリコール)やグリセリンは、化学反応を利用して作られています。美白原料として幅広く使用されている、安定型ビタミンC(アルコルビン酸リン酸Mg)なども化学合成で作られています。ですから厳密にいえば「ノンケミカル」「ケミカルフリー」という化粧品も不正確な表現と言える場合が多いです。

 

日焼け止め化粧品の場合、「ノンケミカル」「ケミカルフリー」という表示の多くは、紫外線吸収剤が含まれていないことを意味しています。表現されたイメージだけに頼らずに、内容成分の詳細をご確認の上お選び下さい。

by IKKYUU 「美容研究家」

ハリウッド映画、ミュージックビデオ、CM等のメイクを実施。故ダイアナ妃、IMAN等のヘアスタイリスト KEVIN MICHAELS 氏のショーメイクを担当。タイの好感度No.1スーパーモデル“ルックゲイ”、NYのトップ10モデル“フローレンス”など世界で活躍するモデル、女優に美肌ケアを指導。現在は「成功ロゴマーク」の鑑定や制作、「おもてなし道」の講師としても活躍中。

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