保湿は、お肌の角質層の機能をバランスよく、正常に保つためのお手入れです。肌のバリア機能を保ち、肌本来の美しさを表現するためにも行う、大切なお手入れです。肌の保湿を保つ3大要素は、次の3つになります。
1. 細胞間脂質
2. 皮脂膜(肌上の天然クリーム)
3. NMF
ナチュラルモイスチュアライジングファクター(天然保湿因子)になります。保湿は大切なお肌のバランスを保つ、3大要素をサポートするために行います。
1. 細胞間脂質は、細胞同士の隙間を埋めている脂質で、水分を挟み込んで結合し、何層にも重なり水分の蒸発を防ぎます。
2. 皮脂腺から出る皮脂(油分)と汗腺から出る汗(水分)が肌上でなじみ、天然の保湿クリーム(皮脂膜)として肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。
3. NMFは、約半分がアミノ酸で構成されており、角質層の約30%を占め、給水性に優れ、角質層の細胞内部の潤いを保ちます。NMFが角層の中に十分あると、お肌のpHは弱酸性を保ち、皮膚常在菌のバランスが整い、バリア機能が守られ、お肌は潤いを保ち、健康的な状態をキープされます。
日々の洗顔や汗により3大要素が流れ出てしまう為に、放置すると肌荒れや乾燥など、トラブルの元になります。ですから洗顔後のスキンケアで、お肌の保湿機能を回復させることが、重要なポイントになります。次回は、具体的な角質層の保湿方法をお伝えします。