コラム 元BANGKOK駐妻通信 第27回 カラフルになった人生

元BANGKOK駐妻通信

第27回 カラフルになった人生

あらー、海外引越しってこんなに大変なの? 私は2012年2月、初めての海外赴任帯同準備を経験しました。航空便の手配、船便の荷出し、赴任前検診、等々。あっと言う間に時間が過ぎていきました。そしてようやくバンコクに到着したと思ったら、手違いで予定していたアパートには入れず、不安の中でバンコク生活が始まりました。それから4日後、ソイ47、レインヒル近くのアパートに入れましたが、入居者も少なく、知り合いも居ません。1人で翌日から近所の散策を始めました。

ある日、ソイ39にある美容院に沢山の日本人が入って行くのを発見しました。そのお店は昭和っぽくてとても感じがよく、思わず私も引き込まれました。お店の人からネイル? と尋ねられ、言われるまま2階に上がり、施術をしてもらいました。カラーボールペンで器用にアートする技術に見惚れた事を今も覚えています。

ネイル塗り替えの為、2週間後にゲーガイへ行った時、偶然隣り合わせになったのがMちゃん。なぜか話しが弾み、在タイ歴2週間の私は、卵かけ御飯が食べたいとか、室内用スリッパが欲しい、とお喋りしました。ネイル終了後にMちゃんは、生卵はサスティナ、スリッパはナラヤを案内してくれました。それからお付き合いが始まり、駐妻おさえておきたいスポットに沢山、連れて行ってくれました。

10ヶ月後、Mちゃんは私が寂しくない様に友達を沢山紹介してくれ、日本に帰国しました。おかげで残り4年間のバンコク生活を楽しく過ごせ、また、その御縁が新しい御縁に繋がり、帰国した今も続いています。タイでの駐妻生活が私の人生に彩りを与え、豊かになったと思っています。

最後になりましたが、コロナ禍が終焉し、平穏な日々に戻り、タイと日本の往来が自由になります様、心からお祈り致します。

中江 佳奈美(写真右端)

56歳。2012年4月~2017年3月までバンコク在住。バンコクでムエタイに出合い、帰国後もムエタイジム通い。エッグアート講師エッグクラフト岡崎主宰(写真)バンコク在住時、タイ料理教室で出会った友人達と浜名湖へ

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