元Bangkok駐妻通信第16回タイ生活が与えてくれたパワー | WOMコラム

コラム元BANGKOK駐妻通信第16回タイ生活が与えてくれたパワー

第16回タイ生活が与えてくれたパワー

バンコクに住んでいたのは2011年4月から2016年7月までの5年間。バンコクに赴任した当時、日本は東日本大震災直後でまだ余震の続く中でした。日本の家族や友人らを心配しつつ来タイしましたが、その年の10月、タイの洪水問題で一時帰国命令が出て、半年もしないうちに日本に戻り、逆に両親や友人に心配され、複雑な気持ちだったことを覚えています。タイに戻ってからも、デモが続いたり暫定軍事政権になったりと不安定な時期を過ごしましたが、バンコク生活はどうだったのかと聞かれると、本当に楽しかったし刺激をいっぱい受けました。沢山の習い事(タイ料理、タイ語学校、イタリア料理、中華料理、カービング、マクラメ、ベンジャロン焼き、ムエタイ、加圧トレーニングなど)をしたり、大勢の友達にも恵まれ、忘れられない5年間となりました。

子供達はインターナショナルスクールで、英語だけでなく多様な価値観を持てたし、私は5年間、学校の役員をさせていただきました。そこで一番刺激を受けたのは、多くの起業家ママ達に出会えたこと。ライフワークバランスが取れていて、尊敬するとともに憧れました。

タイから帰国後、子供達は第一志望の学校を受験し合格、今や大学生、高校生となり手がほとんどかからなくなりました。そんな時、意外と日本人の方が日本の文化をよく知らなかったりする、という事に気づき、より多くの外国人の方々にも日本文化の魅力を伝えることをライフワークにしたいと思うようになり、起業するに至りました。今の私が日本文化を発信する仕事の原点になったのはタイでの生活です。タイがくれたパワーに感謝しています。

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長野京子

元総合商社/外資系金融機関勤務、海外駐在歴4ヵ国17年。現在、マイパル株式会社代表取締役(mypal.jpインバウンド向け日本文化紹介)サケ・ラバーズ株式会社取締役(sakelovers.jp日本の小さな酒蔵支援/日本酒の輸出)発酵牧場株式会社取締役(hakkofarm.jp日本の発酵食品の魅力を紹介)一般社団法人For Empowering Women In Japan役員(fewjapan.com)

Published 2020/04/12 09:00:40 · Updated 2020/04/10 18:56:29