コラム お金の知識を高めるコラム Vol.28 金融機関のあるべき姿と付き合い方

お金の知識を高めるコラム

Vol.28 金融機関のあるべき姿と付き合い方

金融庁の金融審議会・市場ワーキンググループが発表した報告書「高齢社会における資産形成・管理」については、本コラムでも2度触れました。少子高齢化社会がこれから直面していく、将来の生活資金不足を把握し、これからどんな準備をしておくべきか、年代別に対応も推奨されることがはっきりと書かれたとてもよいレポートです。金融庁のホームページからダウンロードできますので、皆さんもぜひ一読ください。

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」

 

実はこの報告書レポートは、金融サービスを提供する金融機関側も、どうあるべきなのかについて書かれています。まず挙げられているのは「金融リテラシーの向上」です。日本ではお金の管理のしかたなどを含めた投資教育には、子供も大人も時間が割かれていません。クレジットカードの仕組みを的確に説明できなかったり、多様化するモバイルペイを使ったお金の支払いに戸惑ったり、401Kプランの選び方に苦労したりしたことはありませんか? 金融リテラシーは、日々の積み上げでしか向上しません。興味を持って少し調べてみるだけで随分変わりますよ。金融機関はもっと投資教育の場を提供するべきだと思います。

 

そして「資産形成や資産承継制度の充実」が大切だということも書かれています。「資産を形成」するには若いうちから少額でもこつこつと積み立てたり、貯めていくことが重要です。投資の基本は分散・積み立て・長期投資だということは、本コラムでも繰り返し申し上げていますが、他の王道はないというほど重要なことなのです。そして、どうやって両親などから資産や事業を引き継いでいくのかも、とても重要なことです。何かが起こってしまってからですと、手遅れになるばかりです。金融機関は正しくタイミングも考えてアドバイスをするべきでしょう。

 

次に「アドバイザーの充実」ということも提唱されています。日本の方に多い悩みは、何処で誰にアドバイスを受けたらよいか分からない。というものです。ここに行けば、この人なら、必要なアドバイスを的確に受けられる、というような世の中になってほしいと思います。

 

最後にもう一つ大事なことは「高齢顧客保護」です。日本では、保険で新商品が出ると乗り換えを勧めたり、無駄になるのがわかっているのに新商品を購入させるような勧奨が大規模に組織的に行われていたことが大問題になりましたね。金融機関が収益を上げるためだけに、顧客の利益を損ねて販売行為に走るなどということは許されることではありません。特に、判断能力が衰える可能性のある高齢者を狙って、そうした営業をすることは厳に慎まなければなりません。金融機関やアドバイザーとの付き合い方、しっかり考えてみてください。

※Nippon Wealth Limited(NWB)と類似する会社名「ニッポンウェルス」などを用いる金融業者等にご注意ください。NWBとは一切関係ありませんので、ご了承下さい

お申し込み(詳細は上記ページにてご確認ください)

※「Send」ボタンをクリック後、ボタンのすぐ下にお申し込み完了をお知らせするメッセージが表示されますのでご確認ください。

    お名前*

    お電話番号*

    メールアドレス*

    ご希望日

    満席につき受付締め切りました[radio time default:1 "土曜開催・午前の部: 7月6日(土) 10:00-11:30" display:none][radio time "土曜開催・午後の部: 7月6日(土) 13:00-14:30" display:none][radio time "日曜開催・午前の部: 7月7日(日) 10:00-11:30" display:none][radio time "日曜開催・午後の部: 7月7日(日) 13:30-15:00" display:none]

    第二希望日

    満席につき受付締め切りました[radio timealt "土曜開催・午前の部: 7月6日(土) 10:00-11:30" display:none][radio timealt "土曜開催・午後の部: 7月6日(土) 13:00-14:30" display:none][radio timealt "日曜開催・午前の部: 7月7日(日) 10:00-11:30" display:none][radio timealt "日曜開催・午後の部: 7月7日(日) 13:30-15:00" display:none]

    その他
    (全員のご連絡先
    お子様人数
    投資経験などをご記入ください)


    ※「Send」ボタンをクリック後、この上にお申し込み完了をお知らせするメッセージが表示されますのでご確認ください。


    ※ご希望回が満席で、第二希望日のご選択がない場合は、ご希望日(回)のキャンセル待ちでの受付となります。
    ※キャンセル待ちでお申し込みいただいた方には来月以降開催予定の「NWB×WOM Bangkok お金の勉強会」へ優先的にご案内させて頂きます。
    ※2営業日を過ぎてもお申し込みご確認のメールが届かない場合には、システム上のお手続きが正しく終了していない可能性がございます。お手数ですが WOMお問い合わせ先 までご連絡くださいますようお願いいたします。

    長谷川 建一

    国際投資ストラテジスト

    シティバンクグループ日本及びニューヨーク本店にて資金証券部門の要職を歴任後、シティバンク日本のリテール部門やプライベートバンク部門で活躍。 2004 年末に、東京三菱銀行(現三菱UFJ 銀行)に移籍し、リテール部門でマーケティング責任者、2009 年からは国際部門に移りアジアでのウエルスマネージメント事業戦略を率い2010 年には香港で同事業を立ち上げた。その後、2015 年香港でNippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank を創業。2020 年には、Wells Japan Holdingsに参画し、新たな金融サービスの開発に取り組んでいる。世界の投資商品や投資戦略、アジア事情に精通。わかりやすい解説には定評がある。香港をはじめ、日本やアジア各地での講演も多数。京都大学法学部卒・神戸大学経営学修士(MBA)

    著書
    ブログ: HASEKEN
    寄稿中

    関連記事...

    バックナンバー情報..