コラム お金の知識を高めるコラム Vol.15 ファンド(投資信託)について学ぶ (1)ファンドのメリット

お金の知識を高めるコラム

Vol.15 ファンド(投資信託)について学ぶ (1)ファンドのメリット

 以前、こちらで株や債券についてお話ししましたが、今回はファンド(投資信託)について解説します。

 

 「少額から投資を始めよう」「お金に働いてもらおう」と思った時、銀行などの金融機関や金融業者から、ファンド(投資信託)を勧められる事が多いと思います。最近の日本では、テレビCMや雑誌の広告でもよく見かけますね。日本人の多くの方が、将来への準備として、投資について考えている時代だと思います。

 

 では、そもそもファンド(投資信託)とは何でしょう? ファンド(投資信託)は、多くの方(投資家)からお金を集め、資産運用のプロが、株、債券、リート、貴金属などに投資をして資産を増やす仕組みです。ファンド(投資信託)にはどんなメリットがあるのでしょう?

 

分散投資ができる

 以前、コラムで分散投資の必要性とメリットを解説しました(WOMBangkokのサイトから閲覧可能)。ファンドは一つの銘柄の株や債券を買うのではなく、属性の似た幾つかの投資対象がセットになっています(米国IT大手企業株式、新興国債券、等々)。その為、投資対象を広範に分散することができ、一定のリスク分散ができるのです。また、資産運用のプロが皆さんに代わって運用してくれるので、より正確な情報や知識に基づいた運用が期待できます。

 

小額投資ができる

 多くのファンドは小額から購入することができます。毎月お小遣いで一定額ずつ積み立てをしたり、10万円くらいからの購入もできることが多いです。もちろん、まとまった金額での購入も可能です。

 

換金しやすい

 ファンドは換金性に優れています。売却の注文をしてから1週間ほどで現金化できます。急に資金が必要になった時など、流動性が高いのも魅力の一つです。

 

 次号では、より詳しくファンドの仕組みを説明します。何を買うか、誰から買うか、正しい知識を身に付け、投資に自信を持てるよう勉強していきましょう。

長谷川 建一

国際投資ストラテジスト

シティバンクグループ日本及びニューヨーク本店にて資金証券部門の要職を歴任後、シティバンク日本のリテール部門やプライベートバンク部門で活躍。 2004 年末に、東京三菱銀行(現三菱UFJ 銀行)に移籍し、リテール部門でマーケティング責任者、2009 年からは国際部門に移りアジアでのウエルスマネージメント事業戦略を率い2010 年には香港で同事業を立ち上げた。その後、2015 年香港でNippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank を創業。2020 年には、Wells Japan Holdingsに参画し、新たな金融サービスの開発に取り組んでいる。世界の投資商品や投資戦略、アジア事情に精通。わかりやすい解説には定評がある。香港をはじめ、日本やアジア各地での講演も多数。京都大学法学部卒・神戸大学経営学修士(MBA)

著書
ブログ: HASEKEN
寄稿中

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