特集記事 一生お金に困らない!マネー特集
一生お金に困らない!マネー特集
人生100年時代の到来。退職金や年金だけで第二の人生を生き抜く事はできるのか?
さらにいま、私立校受験、海外留学、進学塾、と教育にお金を掛ける時代でもあります。
人生に必要なお金は果たしていくら? 人生設計が個々に求められる時代、しっかり知識を身につけましょう。
人生100年時代の到来
日本の100歳以上の高齢者数(海外在留邦人除く)は、老人福祉法が制定された昭和38年には全国で153人でしたが、昭和56年に1000人を超え、平成10年に1万人を超えました。平成24年に5万人を超え、今年は6万7824人(前年比+2132人)です(平成29年9月15日「老人の日」現在)。
アメリカ・UCLAの人類寿命予測データによると、2007年に生まれた日本人は、50%の確率で107歳まで生きると言われており、まさに今、人生100年時代が到来しています。平均寿命は10年ごとに2~3年のペースで上昇、このペースでいけば50%の確率で1967年生まれは92~96歳、1957年生まれは89~94歳まで生きることになります。
既に日本は世界でもトップクラスの長寿国ですが、今後ますます寿命が長くなるわけですから、お金の心配のないよう、人生設計と計画が求められる時代となっています。
お金の勉強その1
老後に掛かるお金はいくら?
Q1. 老後の「最低」日常生活費は?
A1. 平均22万0000円 65~85歳までの20年間で 5280万円
※生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成25年度)
Q2. ゆとりある老後の生活費は?
A2. 平均35万4000円65~85歳までの20年間で 8494万円
※生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成25年度)
※将来、医療費や介護費の負担が増える可能性があるので、この金額でも決してゆとりがあるとは限りません
Q3. 毎月受取れる公的年金は?
A3. 国民年金平均05万4414円
厚生年金平均14万4886円
夫婦世帯平均19万3051円
※40年間満額支払った場合の金額です。受給年金額の平均は年々減少傾向にあり、将来的に支給開始年齢が変わる可能性もあります
※夫婦世帯の生活費を年金だけに頼ると、毎月5万4711円の赤字が発生することが総務省のデータに出ています
Q4. 平均的な家庭が平均的にゆとりのある生活をおくるにはいくら必要?
A4. 年金+15万円/月と言われています。つまり、65歳~100歳まで 6300万円の余裕資産が必要!
人生100年時代を乗り切れるのか?!
お金の勉強その2
他人事じゃない! 資産運用の知識
定年退職金の平均額はいくら?
大手企業で2000~2500万円、中小企業で約1100万円ぐらい。大手企業は一時金と年金型併用が多く、中小企業は一時金が多いのも特徴。
確定拠出年金ってナニ?
高齢化社会に向け、2001年に導入された私的年金。老後に必要なお金を現役時代に掛金を決めて納め、企業がその資金を金融機関で運用し、損益が反映されたものを退職後に支払う。昨年から個人型(iDeCo)も始まりましたが、マッチング拠出(自分で企業の拠出金額を上回らない範囲で掛金を拠出できる制度)との併用は不可。iDeCoやマッチング拠出の制度改正は老後資金の準備に大きく影響する可能性があり、今後の動向が気になります。確定拠出年金には掛金の所得税控除、運用益の非課税など利点がありますが、資産管理機関によっては元本割れする可能性も。
※さらに詳しい内容は本誌「お金の知識を高めるコラム」をご参照ください
子供の教育に掛かるお金はどれぐらい?
日本で幼稚園から大学までずっと公立に通わせた場合、およそ1000万円程度。ずっと私立に通わせた場合、およそ2500万円程度かかると言われています。ちなみにバンコクの主なインターナショナルスクールは年間50万バーツ~100万バーツ(入学金、課外授業、サマースクールなどを除く)、つまり小学校から高校までの12年間だけで2000万円以上掛かります。また、アメリカやイギリスの大学に留学した場合、学費+寮費だけで年間500万円以上!さらに年々値上がり傾向にあります。
資産運用ってどんな種類があるの?
金融資産運用の種類
今の日本は貯蓄だけではお金は増えない...。老後の資金や教育費など、目標に向かって資産運用を始める日本人が増えています。では資産運用ってどんな種類があるの?預金、外貨預金、株式投資、J-REIT、個人向け国債、外貨MMF、投資信託、ETF(上場投資信託)、不動産投資、FX(外国為替取引)、先物取引、仮想通貨など、リスクとリターンに関しては表をご参照下さい。
金融資産運用の注意点
資産運用は余剰資金で行うのが基本です。現状、平均的な貯蓄額よりも自分の預金が少ない場合は、まずお金を貯めましょう(1年分の生活費ぐらい)。なぜなら、予期せぬ出来事が起こって運用を中断する事態になった場合、損失が出る可能性があるからです(資産運用には運用期間が大事)。また、定年後に退職金で株や投信など、資産運用を始める人が多い日本ですが、失敗しないためにも、若い頃から知識を身に付けておく、少額投資で勉強しておく、といったことが大切です。
海外在住のメリットを生かした投資信託
投資信託は、投資家から集めた資金をまとめて、金融のプロが株式、債券、国債、不動産などに投資する金融商品。個人では資金的にも知識的にも難しい「分散投資」が可能になり、少額から始められます。金融都市、香港にある日系銀行NWBでは月1万円から始められる積立投資信託のサービスも開始!ファンドリストにはバリエーション豊富な投資先が。インフレや円安に強い米ドル建てで資産を作れるのも魅力。
人生100年時代を生き抜く知恵
お金の勉強その3
一生お金に困らない! 資産形成としての海外の“年金”保険
「タイにいながら資産運用なんてできるの?」
「資産運用って何から始めればいいか分からない...」
→毎月500米ドル(年間約70万円)で、海外居住者向けの米ドル建て保険を積み立て。複利運用で一生の安心を手に入れる!
※払い込み方は一括~15年間積立まで選ぶことが出来ます。また、加入するには日本非居住者であることが必要です
★海外の終身年金保険は高い運用利率(香港の現行積立利率は各社4~4.5%)が最大のメリット!将来は年金として一生涯受取ることができます。
※自由なタイミングで解約して、一時金で受け取ることもできます
★年金保険はどの年齢で契約しても積立利率、解約返戻率など基本的な条件は同じです。複利運用ですので、できるだけ早く契約し、長く保有した方が将来の増加は期待できます。また、被保険者が死亡した場合は、その時点で増えている保険価値がご遺族に支払われます。
「海外居住者向け保険はどこで買えるの?」
アジアでは香港、シンガポールが主流です。ただし、香港は米ドル建て、シンガポールはシンガポールドル建ての商品が中心となっています。保険を契約するには必要書類を揃え、現地に行って手続きをしなければなりません(パスポートに現地国の入国スタンプが必要なため)。現地に着いたら正規保険代理店で手続きをします。日系の代理店を選ぶメリットは、専門用語の多い保険の説明、加入手続きを全て日本語でしてくれるから。そして将来に渡り、日本語でサポートしてくれるのは大きな利点。
「老後の為に貯蓄したいけど、子どもの学費も掛かり、心配...」
「日本の学資保険に加入しているけど、低金利で元本が全く増えない」
→海外の年金保険を学資保険代わりに契約。子どもの大学入学に合わせて、自由にお金を引き出せたり、そのまま終身年金に移行したりも可能!子供に資産を残す手段のひとつに。
★未成年者の保険契約者は親になり、保険料も親が払います。将来の運用リターンが期待できますので、お子様の教育資金を賢く貯めるのに適しています。
★学資保険は、お子様がどの年齢で契約しても積立利率、解約返戻率など基本的な条件は同じです。複利運用ですので、できるだけ早く契約し、長く保有した方が将来の増加は期待できます。
保険だけでなく投資信託も活用!
お金の勉強その4
ドルコスト平均法を利用した積立投資信託にチャレンジ!
ドルコスト平均法は投資手法の一つで、定額購入法とも呼ばれます。金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する手法で、毎月決まった金額を買い付けることで、価格が高いときには少ない口数を、価格が下がっているときにはより多くの口数を買うことができます。買い付けのタイミングを分散することでリスクを軽減し、結果、平均値の点で有利になります。
積立投資信託のメリットは?
●少額(月1万円~)から分散投資が始められる
●投資の専門家、プロのファンドマネージャーが運用してくれる
●個人では投資しにくい新興国や発展途上国の株式や債券に投資できる
●毎月積立を利用すれば、ドルコスト平均法でリスクを軽減できる
体験レポート
香港で個人年金保険に入ってみました!
「香港の保険は利息の高い貯金のようなもの」と友人達から勧められてはいたものの、なかなか香港に行く機会がなく、二の足を踏んでいました。ところが昨今、日本では「長生きリスク」という言葉をとってもよく耳にするように。さらには「老後は公的年金に頼らずに、個々で資産運用して何とかしてね」的なセリフも多い。そこで友人に紹介された、香港のニッポンウェルスリミテッドバンク(以下NWB)にウェブサイトから問い合わせてみたところ、日本非居住者であればタイ在住でも保険に加入できるとの返事。入ると決めたら、1歳でも若いうちに入らないと運用期間が短くなっちゃう!重い腰を上げてやっと香港に行きました。
2017年10月某日
オフィスで出迎えてくれのは、事前にメールと電話やりとりしていた担当の方。 NWBには40人の行員が勤務しており、うち12名が日本人。大手銀行のファンドマネージャーや証券会社に勤務していた経歴を持つ人がほとんどで、日本と世界の金融事情に精通しています。
香港のヴィクトリア湾が一望できるラウンジで待機。香港在住日本人向けセミナーや、アジア各国に住む日本人投資家向けの勉強会などを定期的に開催しているそう。この日も日本人家族(おそらく駐在員)の来客を見かけかけましたが、香港在住日本人にも個人年金保険への加入が人気。
加入する金額、支払い期間(積立契約の場合)、加入者の年齢を事前に連絡し、計算書をメールで送ってもらっていましたが、正式に契約する為、再度詳細を説明してもらいます。担当の方が分厚い英語の書類を細かく日本語で説明してくれ、質問にもスムーズに答えてくれました。香港の保険の予定利率は4~4.5%と高く、NWBで取り扱う保険会社の商品も年率4.5%を複利、米ドル建てで運用するタイプです。
※今回契約した保険会社は世界的な信用格付けが高く、日系の大手保険会社より高い格付けです
パソコンを使ってその場でシミュレーションも出せるので、現地での微調整も可能。今回は積立ではなく一括払い込みの契約にしました。4.5%の複利で運用され、20年後には2.3倍程度まで増えます。55歳以降、好きなタイミングで年金受取りをスタートすることができるタイプで、スタート時の元本をもとに年金金額が決定し、一生涯年金を受け取り続けることができます。まさに長生きリスクに適した保険!
契約に必要な書類は、パスポートとタイのビザ、香港到着時にイミグレーションでもらう入境カード(4cm角の紙)。保険料金は日本やタイの銀行から米ドル建てで振り込みます。2018年からクレジットカードの支払いも可能になるようですよ。カードのポイントが一気に溜まります!
3週間後...
無事に保険契約の書類が届きました。保険会社のウェブサイトにログインして、自分の保険の運用状況を確認することができます!老後の安心へ一歩前進。一度加入した保険は日本に帰国しても契約が維持されます。住んでいる場所に小切手を毎年郵送してもらうこともできます。為替手数料は掛かりますが、リターンの大きさを考えたらマイペンライ。ちなみに日本で海外保険を一時金(または解約返戻金)で受け取る場合は一時所得、年金の場合は雑所得となりますが、税率・控除額・控除対象・必要経費計算方法などが将来的に変わる可能性が高いため、保険代理店は納税額を断言することはできません。
Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank (NWB) は、世界でも有数の金融センターであり、グローバル市場へのアクセスに優れる香港で設立され、2015年4月に、香港金融管理局であるThe Hong Kong Monetary Authority (HKMA) からリストリクテッド・ライセンス・バンクの免許を付与されました
後日談
勢いに乗じてNWBの積立投資信託口座(e-NWB)も開設してしまいました。こちらは香港に行かずとも、タイからの申し込みが可能です。ずっとトライしてみたかった海外での資産運用、英語だとハードルが高いけど、日本語でサポートしてもらえるから安心!
Published · Updated
by WOM 編集部
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バックナンバー情報..
2018年02月号
VOL.120 一生お金に困らない! マネー特集
人生100年時代の到来。退職金や年金だけで第二の人生を生き抜くことはできるのか? さらにいま、私立校受験、海外留学、進学塾、と教育にお金を掛ける時代でもあります。人生に必要なお金は果たしていくら? 人生設計が個々に求められる時代、しっかり知識を身につけましょう。