特集記事 シックスセンシズ 青城山(チンチェンマウンテン)への旅

シックスセンシズ 青城山(チンチェンマウンテン)への旅

バンコク・スワンナプーム国際空港から直行便で約3時間。

中国・四川省成都にある「シックスセンシズチンチェンマウンテン」へ。リゾートは中国伝統の宗教「道教」の発祥の地である世界遺産「青城山」のすぐ麓に位置し、神聖な空気に包まれています。また、四川省といえばパンダの故郷。パンダ保護施設の見学を始め、世界遺産「都江堰(とこうえん)」(2300年の歴史を持つ灌漑(かんがい)施設)を訪れたり、本場の麻婆豆腐を食べたり…。タイ在住中に行くべき旅先がまたひとつ増えました!

墨絵のように美しく壮大な世界遺産「青城山」の麓中国初の「シックスセンシズ」へ

バンコクから直行便で2時間30分、中国・四川省の成都(Chengdu)へ。中国初進出の場としてシックスセンシズが選んだのは、「道教」発祥の地でありユネスコ世界遺産にも認定されている「青城山(チンチェンマウンテン)」の麓。

四川省といえばパンダの故郷、そして麻婆豆腐に代表される四川料理が有名ですが、青城山や2300年続く灌漑施設「都江堰(とこうえん)」が世界遺産に認定されて以来、中国を代表する観光地として国内外から多くの観光客が訪れています。さあ、「シックスセンシズ青城山」に滞在しながら、四川の魅力を体験し尽くす旅へ出掛けましょう!

「シックスセンシズ青城山」までは、成都国際空港からリムジンカーで約1時間。成都の気候は東京とよく似ており、取材時(3月)は空港からリゾートまで菜の花畑を眺めながら到着。中国建築のエントランスをくぐり内部に入ると、そこには昔の中国の都市を再現した美しいランドスケープが広がります

シックスセンシズリゾート&スパについて

1995年、モルディブに最初のリゾートが生まれ、現在アジア中東地域に10のリゾートを展開。自然環境と地域社会との共生を理念に掲げ、環境・地域活動を積極的に展開し、自然派高級リゾートの先駆者として名を馳せています

いつものシックスセンシズに、四川の建築様式を取り入れたコンテンポラリースタイル

ゲストルームは全122室。メインカテゴリーは2階建の家屋をイメージしたヴィラの中にある、「スイート」と「デラックススイート」。いずれも広さ79平米(2階)~121平米(1階)となっており、シックスセンシズにしてはコンパクトな造り。他のディスティネーション(タイやベトナムなど)のシックスセンシズに比べ宿泊料金も手頃なので、“憧れのシックスセンシズ"への旅が予算内で実現しそう。

中国のアンティークからインスパイアされたデザインの家具に、四川ならではの竹細工、天然素材の温かみを大切にしたシックスセンシズらしいインテリアが素敵です

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1. リゾートの敷地内にも菜の花の黄色い絨毯が。夏の緑に秋の紅葉、四季折々の景色を楽しむことができるので、リピーターも多い
2. シックスセンシズといえばオーガニックガーデン。地鶏の飼育にも力を入れています
3. 4部屋が中庭を囲むように建てられた「コートヤードスイート」は、親戚家族や友達とプライベートな滞在を楽しむことができる人気カテゴリー。コミュニティの象徴、“井戸"のオブジェが中心に配されています

青城山の気を浴びながら、シックスセンシズスパのご当地トリートメントを体験

アジア、中東、ヨーロッパ、カリブ海のリゾートなどに30軒ほど展開している「SixSensesSpa」。サービスとクオリテイに定評のある、セレブ御用達のウェルネススパとして知られています。通常のスパトリートメンントに加え、ディスティネーションごとに、地域からインスピレーションを得たプログラムがあるのが特徴的。中国初のシックスセンシズスパとなる「シックスセンシズ青城山」では、中医学ドクターによるコンサルテーションから、カッピング、チ・ネイ・ザン、グアシャ(かっさ)といった中国ならではのトリートメントを提供しています。背後にそびえる青城山から降り注ぐ“聖なる気"を浴びながらのご当地スパ、心身ともに芯からリラックスできるに違いありません。

一年中泳げる室内温水プール

リゾートホテルといえばプール! 外にも大きなプールがありますが、冬に訪れてもこちらの温水プールで思い切り泳ぐことができます。山のリゾートというと水着を用意し忘れがち、事前にホテルファシリティのチェックは必須です

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1. 個室のトリートメントルームが10室。さらにサウナルーム、リラクゼーションコーナーなどが完備されています
2. 漢方薬としても処方される中国ハーブは中医学に欠かせない素材のひとつ
3. スパ併設のギフトショップにはお土産にしたいシックスセンシズスパグッズが充実

朝は中国の家庭料理と担々麺

自家栽培のオーガニックファームから旬の野菜を届ける「Farm2Fork」。朝は中華惣菜とインターナショナルフードが並ぶ朝食ビュッフェを実施しています。野菜炒めや野菜の酢漬け、煮卵に包子など、中国の家庭料理は健康的な上に美味しい。ホットステーションでは四川ならではの“担々麺"をその場でサーブしてくれます。ランチ(ディナー)タイムはアラカルトメニューとなり、中華料理に加え、パスタやステーキなど、ウエスタンフードを楽しむことができます。

ワインディナー(またはシェフテーブル)

2名から申し込めるワインペアリングの3~5コースディナー(588元~)。この日は中国のワイナリー「シャトー・ナイン・ピークス」のシャルドネ(白)とカベルネ・スーヴィニョン(赤)がサーブされました


ジェネラルマネージャーのマニッシュ氏は「シックスセンシズ ヤオノイ」から赴任

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4. この日のメインはダックブレスト
5. デザートには赤ワインゼリーを添えたティラミスが
6. 中国産ワインを取り揃えるワインセラー

中国料理
28 Zodiac Chinese Restaurant

四川のみならず広東、江蘇、山東などの郷土料理が楽しめるメインダイニング。年代物のプラムワイン(杏露酒)が美味しい。円卓を囲む個室あり

道教発祥の地で太極拳を学ぶ

道教の陰陽五行思想と東洋哲学の太極思想を取り入れた拳法(中国武術)、太極拳。元の時代に不老長寿の仙人、張三豊が創始したと伝えられ、現在では長寿を叶える健康法として世に広まっています。その太極拳を、道教発祥の地「青城山」の麓でプロの拳士に学べるTai-chiクラスに参加してみよう! 大学で拳法と太極拳の専門科を履修したプロフェッショナルが講師を務めます。

太極拳は心を静かにし、動作と呼吸を合わせるように動きます。全身に無理な力を入れず自然にし、腰を軸にして動きが止まらないようポーズを取るのがポイント。初心者でも大丈夫、ウォーミングアップの時点で心がシャンとし、講師のポーズを真似する度、体幹が鍛えられてゆくのを実感することができます。ヨガを習っている方にも、太極拳の呼吸法と動きは勉強になるはず

本場で中国茶を楽しもう!

四川省は古くから有るお茶の産地。「毛峰」を始め有名な緑茶の銘柄が揃っています。“スクエア"にある中国茶の専門店で、茶芸(ティーセレモニー)を楽しみながら様々な種類のお茶を試飲してみましょう、地元産のお茶はお土産にもお勧め

今宵は、満天の星空をイメージしたMOON BARへ

天井じゅうに小さなLEDライトが配され、まるで満天の星空! 雰囲気抜群の「ムーンバー」でオリジナルカクテルは如何? 2階には今回ご紹介しきれなかった「SalaThai」というタイレストランがあります

ゲストが集う憩いの場 “スクエア" で一休み…

カフェ、麺屋、アイスクリーム屋など小さなショップが並ぶ一角。庭園ビューのテラス席が設置され、外部からの利用客の姿も。リゾートゲストに配られる中国古銭(1ヴィラにつき2個)はポップコーンやアイスなど、スクエア内で好きなものに交換することができます

秘伝のレシピを入手!四川料理のクッキングクラスに参加

シグネチャーチャイニーズレストラン「28Zodiac」の一角にある、隠れ家のような部屋で行われているクッキングクラス。四川といえば唐辛子に加え、花椒(山椒と同属のスパイス)が効いた痺れる辛さの麻婆豆腐が有名。辛さの中に深い旨みが広がり、病みつきになる美味しさです。四川は湿度が高く季節による寒暖差が大きいため、中国の中でも香辛料を多用する料理が多いのだとか。正真正銘の四川料理(正宗川味)は、酸(酸味)・辣(辛味)・麻(しびれ)・苦(苦味)・甜(甘味)・香(香り)・鹹(塩味)の7つの味のバランスで成り立つと言われています。

1. 25種類以上の調味料がずらり。味を見ながら香辛料を足し引きします

2. シェフの指導のもと、中華鍋に材料を加えていくとあっという間に本格的な麻婆豆腐に。終了後、テーブルに着いて試食会。本場の四川料理の美味しさに魅了されること間違いなし!

3. 塩味の優しい味「チャイニーズケールのスープ煮」

4.「鶏と長ネギ、ピーナツの中華炒め」

5.「四川風麻婆豆腐」自分で作った麻婆豆腐は格別の美味しさ!

6.「マンダリンフィッシュ(桂魚)のシークレットソース煮込み」真っ赤な唐辛子の海に驚愕、辛いもの好きにはたまらない一品

高級感溢れるインテリアに囲まれたクッキングクラス。調理台の前にはダイニングテーブルが1卓だけ配されており、シェフが目の前で料理を振る舞ってくれます

●四川料理クッキングクラス

料金:588元~788元(3,000バーツ~4,000バーツ)
ホテルのクッキングクラスとしてはかなり手頃な価格で参加しやすいのも魅力

「宇宙と人生の根源的な不滅の原理」タオイズム(道教)発祥の聖地、青城山

青城山(シンチェンマウンテン)は、四川省都江堰市の西にそびえる中国を代表する名山。道教発祥の地として知られており、2000年にユネスコ世界遺産として登録されました。四季を通して森林が青々と茂る36の峰々が、まるで城郭のように見えるため青城山と名付けられたと言われています。シックスセンシズリゾートからのアクセスは徒歩10分! 専属のツアーガイド(有資格・英語対応)がアテンドします。青城山は前山と後山に分かれており、入口には大きな道宮の健福宮が。山中の階段をしばらく登り、途中、湖を渡ってロープウエイに乗り、後山を目指します。

1. まずは道教のシンボル、陰陽マークの意味を教えてもらう

2. 山中の階段をひたすら上へ

3. 途中、名所が幾つも現れます

4.かつて5匹の龍が隠れていたと言われる五龍溝と呼ばれる渓谷をロープウエイで渡り後山へ。山頂の老君閣まで、さらに険しい道程が続きます

道教は漢民族の伝統的な宗教の一つ。中心概念となる道(タオ)は、辶(しんにょう)が終わりを、首が始まりを示し、太極にある二元論的要素を表しています。伝説によれば、道教の祖、張陵は青城山で不老不死の仙人を目指し、123歳まで生きたと言われています

2300年の歴史、世界遺産「都江堰」をナイトツアーで楽しむ

都江堰は戦国時代末期、秦の時代に、長江の支流、岷江(みんこう)が山岳部から成都平原に出る場所に建設された水利・灌漑施設。2300年間、成都の人々の生活を守り、2000年にユネスコ世界遺産に登録されました。轟々と流れる都江堰、夜はライトアップされ、ますます美しく壮大な景色に。寺院造りの橋やオールドタウンでのショッピング、見どころ満載の都江堰ナイトツアーは、リゾートで申し込みが可能です。

シックスセンシズから車で20分、「パンダ・バレー」でパンダの可愛さに触れる

世界のパンダの約9割が四川省に存在し、残り1割が海外の動物園などに派遣されていると言われています。四川省に来たらぜひパンダの保護施設を訪れてみたいですね。シックスセンシズリゾートから車で約20分、パンダ・バレーもその一つ。広大な土地にパンダが悠々自適に暮らしています。驚くのは、見学者からパンダまでの近さ! 笹をバリバリ食べる音が聞こえる距離で見ることができます。パンダの仕草が可愛すぎて、何時間でも見ていられそう。

四川の自然と世界遺産に囲まれた「シックスセンシズ青城山」MAP

バンコクから2時間半で行ける四川省・成都への旅。中国は英語が通じない、街や空気が汚い、交通機関の利用の仕方がわからない、と様々な心配がありますがシックスセンシズに滞在すれば安心。世界のシックスセンシズリゾートに比べ青城山は比較的手頃な料金でステイできるのも魅力。家族連れにも人気の成都観光、ぜひ一度体験してみてください。謝謝!

Six Senses Qing Cheng Mountain

No.2 Dong Ruan Road, Qingcheng Mountain Town Dujiangyan,
Chengdu, Sichuan, China, 611844

by WOM 編集部

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