コラム バンコクとあやさんと私 第92回 隣の芝は青く見える

バンコクとあやさんと私

第92回 隣の芝は青く見える

 突然ですが、皆さんには、何か得意なこと、ありますか? 苦手なことはすぐに浮かんでも、得意なことってなかなか浮かばないですよね…。そして、人の悪い面はよく目につき、良い面をみつけても、悪い面の方が頭に残ってしまう傾向にあると思います。

 

 あやさんについてもそうで、余所のあやさんはよく見えるけど、自分のあやさんは「どうしてこんなことがわからないの? どうして、出来ないの?」とつい愚痴りたくなる方も少なくないかと思います。毎日顔を合わせていると、見なくていいところを見てしまったりするし、良い所だけを見るようにするのも難しいですよね。そもそも、あやさんという仕事をしている人の多くは様々な事情でまともに学校に行けなかった人が多いです。田舎で小さな頃から家業を手伝わなければ生活が成り立たない状況だったり、学校が遠すぎて通えなかったり、ということがよくある事情です。

 

バンコクとあやさんと私

 バンコクも昔は、日本料理屋や子供の遊び場、カフェなども少なく、今のように気軽に外出できる感じではありませんでした。習い事や娯楽も少なかったので、その分、あやさんにお金をかけ、日本語教室や日本料理教室、そして子どもの世話の仕方を習う教室に通わせているお宅もよくありました。

 

 “出来るあやさん”は、きっと昔の雇用者がお金と時間をかけてスキルをアップさせてくれた結果だと思います。もちろん、教室に通っても能力が身に付かなかったあやさんもいますが、出来るあやさんになれば、相場より高いお給料をもらえていることでしょう。

 

 ですが、出来るあやさんでも、仕事場や待遇が変われば仕事に対する気持ちも変わります。「余所で良い働きをしていたから、自分の家でも同じように働くだろう」とは思わないでください。本帰国されるお宅から、あやさんを引き継いだ方も多いであろう、この時期、最初から期待しすぎず、あやさんと適度な距離で付き合いながら様子を見ていきましょう。そして、まずはあやさんの良い面を1か所でも褒めてあげましょうね!

チンチョ・プロフィール

在タイ10年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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