バンコクとあやさんと私

第57回 子育て

バンコクに来られて間もない方、長い方、あやさんを雇っている方、雇っていない方、色々な方がいらっしゃると思います。実は私はバンコクで高齢出産し、そして結婚する前までの12年間は幼稚園の先生をしていました。私自身は現在あやさんを雇っており、出産を機にフルタイムに変えました。一人目の出産で贅沢なことかもしれませんが、本当に余裕を持って、そして何より子育てに専念出来る環境を頂いた旦那様に感謝の気持ちでいっぱいです。また、バンコクは皆さん口を揃えて「子育てしやすい環境」だとおっしゃいます。私も本当にそう思います。もちろん良いことばかりではありませんが、タイ人は子どもに優しいし、日本の物も手に入りやすくなって、日本人にとっては有難いことが沢山ですね。さて、最近あやさんを雇わない方が増えていますが、私は「どうして雇わないの?」と思ってしまいます。もちろん雇わなければいけないわけではありませんが…。生活環境が便利になり、子育てがしやすいバンコクとは言え、旦那様は朝早く出勤し遅くに帰宅、もしくは出張で留守。というお宅は珍しくありません。忙しくてイライラしたり、体がきつかったり、子どもにちゃんと向き合えてなかったりする方は、パートタイムでもよいので、あやさんを雇ってみてはいかがでしょう?特に子供が小さい頃はお世話も大変です。お母さんの余裕のない対応が子どもの性格を左右することもあります。小さい頃ほど手間をかけてしっかり子どもと向き合うことが大事だと私は思います。「お手伝いさんを雇うなんて贅沢をしているようで」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、子どもが病気でも買い物に行かなければならなかったり、愚図っているのに余裕のなさから対応できなかったりしては、子どもにとってもストレスです。やはりここは海外ですから、言葉や習慣の違いなどで慣れない環境に戸惑うことも多いはず。そのような状況を旦那様にも察して頂き、あやさんの雇用を検討して頂ければありがたいですね。無理な子育てより、余裕のある子育てを。結果、得るものは大きいです。それぞれ事情はあると思いますが、ちょっと考えてみてくださいね。

AYA84

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

関連記事...

バックナンバー情報..