コラム バンコクとあやさんと私 131回 コロナ感染と雇用

バンコクとあやさんと私

131回 コロナ感染と雇用

 コロナ禍の規制も少しずつ緩和してきましたが、皆様お変わりないですか。あちこちで、あやさんのコロナ感染の話も耳にします。一時期は医療も逼迫して病床が足りないので、自宅での隔離生活を経験したあやさんもいるみたいです。
 彼女達の住まいは、1部屋に1家族が一緒に住んでいるケースが多いです。また、1フロアに何軒もあるマンションが殆どで、中にはミャンマー人やベトナム人など多国籍な人がいます。友達同士で狭い部屋をシェアしている人も少なくありません。また、使っている交通機関も乗り合いバスやモーターサイなので、普段から密になりがちな環境状態にあります。そこで誰かが感染してしまうと、どんどん広がる傾向にあると思います。貧富の差が激しいこの国では、お金がないと野戦病院のような簡易病床に搬送されます。救急車も有料なので、使えないことも多いです。そのためスラムでは、国が用意したバンに大勢が乗って搬送されたと聞きます。
 少しずつは良くなっているものの、まだまだ感染は収まらない毎日。あやさんでなくても、雇用自体が難しくなっている現実もあり、苦しい生活状態の人は少なくありません。一日も早くコロナが落ち着き、安心して生活出来る日が来ることを祈ることしか出来ませんね。厳しいあやさんの雇用状況ですが、暫くは休職して落ち着くのを待った方が良いのかもしれません。

チンチョ・プロフィール

在タイ20年以上の主婦。ひょんなことからあやさんと日本人奥様の仲介をすることに。バンコク滞在経験を生かして双方の相談に乗ったり、多くのトラブルに対応。そしてまさかの高齢出産。あやさんに助けられながら家事に育児にボランティアに奮闘中。

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