コラム タイ野菜でべジフルライフ 第185回 グアバ(ファラン)

タイ野菜でべジフルライフ

第185回 グアバ(ファラン)

グアバ/ バンジロウ(蕃柘榴)
Guava
ฟรั่ง (ファラン)

寒季になると風邪をひく人が増えますので、やはりビタミンCが気になりますね。ところが、「ビタミンCで風邪予防はウソ」という記事にショックを受けました。実際には、大量摂取で予防効果はないものの、日常的に摂取していると風邪の回復が早まるとのこと。特にお子さんやスポーツをする人には効果的だそうです。暑いタイにはビタミンCが豊富な食材が多く、中でもグアバはビタミンCの宝庫と呼ばれています。

グアバの浅漬け

  • グアバ … 1/2個
  • 漬け酢(寿司酢) … 大さじ2程度
  • ★自家製の場合:
  • 酢 … 大さじ1.5
  • 砂糖 … 大さじ1
  • 塩 … 小さじ1/2
  • 唐辛子(辛すぎない大型のもの) … 少々
  1. 酢を火にかけ、沸騰したら止め、砂糖と塩を混ぜて冷まします。市販の寿司酢などを活用してもいいでしょう
  2. グアバを縦半分に切り、スプーンで種を取り除いてからさらに半分にし、食べやすい大きさに薄切りします
  3. 唐辛子を薄切りにし、大きいものは細かくします
  4. グアバと唐辛子をビニール袋に入れ、漬け酢を加えてよくもみ、しばらく漬けておきます

漬けこみ時間は、漬け酢の濃さやグアバのカットの大きさによっても異なりますが、早ければ10分ほどで食べられます。長時間漬ける場合は、漬け酢が濃すぎるようなら、途中で取り出すのがおすすめです。また、ぬか漬け、みそ漬け、塩漬けなど、グアバを甘みのある野菜感覚で楽しむこともできるので、ぜひ試してみてください。

最初はパスタのレシピを紹介しようといくつか作ってみましたが、グアバの風味が控えめだったため、今回は漬物を紹介しました。パスタに使う際は、仕上げ前に軽く火を通す程度がいいようです。トマト味は意外なほどよく合い、ゴルゴンゾーラとの相性も抜群でした。

グアバ/バンジロウ(蕃柘榴)

グアバはタイでは身近なフルーツで、ギムヂューやサリーといった品種が広く親しまれています。近年は果肉がピンクの種類もよく見かけます。ビタミンCの含有量はレモンの約3倍で果物の中でもトップクラス。美肌や老化防止の抗酸化作用の他、食物繊維やカリウムなども含むので腸内環境を整えるといわれます。

栄養は皮や種の周りが豊富なので、よく洗って皮ごと利用しましょう。種は固いですが、その周りの果肉は甘みが強いので、料理用に取り除いたら軽く噛んで味わってみましょう。料理人の特権ですね。ジュースにするときはまるごとミキサーにかけられますが、ざるで濾す必要があります。日本人は常温で追熟させた柔らかく甘みが出たのを好む人が多いようです。自分の好みを探して楽しんでみてください。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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