タイ野菜でべジフルライフ

第157回 ゴボウ

ゴボウ(牛蒡)
Burdock
โกโบ้ / โกโบ (ゴボー)

今回はタイ野菜ではありませんが、タイでもよく目にするようになったゴボウをご紹介。ゴボウを食べるのは日本人だけと言われていたのは、もう遠い昔の話になったのですね。ただ、正直言うと、ゴボウって細くて扱いにくく、下処理が面倒な気がしておりました。先日、あるテレビを見ていたら、目からうろこ情報がいっぱい。早速買っていろいろ試しています。今回は、ナンプラーを合わせてみました。

ゴボウとツナのナンプラー炊き込みご飯(2~3人分)

  • ゴボウ … 100g
  • ツナ缶 … 50g
  • ニンジン … 50g
  • キノコ … 50g
  • 米(玄米) … 2合
  • ナンプラー … 大さじ2
  • しょうゆ … 大さじ1
  1. 米をよ~く洗ってざるにあげて30分ほどおいて(洗い米法)、炊飯器に入れ、水を目盛り通り入れておきます
  2. ゴボウは、よく洗ったら皮ごとラップしてレンジに1分ほどかけ、ささがきか千切りにします
  3. ニンジンは千切り、キノコもほぐしておき、ツナ缶の水分や油をきっておきます
  4. 炊飯器にナンプラーとしょう油を入れ軽くかき混ぜ、具をのせて通常モードで炊き上げます
  5. 炊きあがったらかき混ぜて、蒸らしてできあがりです

ナンプラーを使うからといって、別にエスニック風に仕上がるわけではありません。しっかり和風です。ナンプラーは加熱するとクセのある匂いは消えて、ダシとして作用します。炊き込みご飯の材料は、鶏でもなんでもいいでしょうが、ゴボウを主役にしたいのでたっぷり使いました。ゴボウのささがきはピーラーを使うと便利です。炊き込みご飯は、米に芯が残ることが多いので、洗い米法が特におすすめです。手間であれば、ふつうに釜の中で浸水させてもいいですが、便利な方法ですので、一度、詳しく調べて試してみてください。

ゴボウ(牛蒡)

原産地は不明で世界各地に自生していますが、太平洋戦争で外国人捕虜にゴボウを食べさせたら、木の根を食べさせられたと告発され、虐待とみなされたという悲しい話があります。

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が豊富で、カリウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル類をバランスよく含んでいます。また、ゴボウの皮には、クロロゲン酸というポリフェノールが豊富に含まれ、腸内の善玉菌を増やしますので、皮を剥かず、水にさらさず使うのがいいです。

栄養を効率よくとるための下処理は、よく洗った後に皮を剥かずにラップして、レンジで1~2分加熱します。これでアク抜きの必要もありません。産地の知恵だそうですが、変色をふせいで香りも食感もそのまま、調理時間を短くできるのでとてもいい情報でした。サラダはそのまま、きんぴらや煮物、揚げ物にする場合もレンチンしてから使うといいそうです。ゴボウのレシピを試す時は、下処理をこの手順におきかえて作ってみてください。

青澤直子

健幸料理研究家(野菜ソムリエ&雑穀エキスパート)
健幸料理の店 SALADee
491/14-15 Silom PlazaGF, Silom Road

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