コラム Dr.MANAのセンシュアルエイジング Vol.16 ビタミンCコスメを塗ると日焼けが促進される?

Dr.MANAのセンシュアルエイジング

私は“数千年の女の呪いを解く陰陽師(笑)"だけではありません。時には本業にまつわる“美容都市伝説を斬るサムライ"にもなります。今回持ち込まれた課題は「ビタミンC入り美容液は日焼けを促進するから、朝塗ってはいけない―その真偽」です。

 

それが本当なら、高濃度ビタミンC入り美容液をプロデュースし、愛用もしている私としても大問題ですが―「そんなことはありません、ご安心ください」。今日は「どうしてそんな伝説がでっち上げられたか」をご説明いたします。

 

第一に、光毒性のあるソラレンpsoralenが、ビタミンCのイメージが強い柑橘系の果皮によく含まれることからの、誤解であることが考えられます。あるいは小学生時代にレモンやオレンジの絞り汁で、理科の実験であぶり出しをしましたね。その記憶が意識下に入り込んで「柑橘系=黒くなる」と思い込んでいるのかもしれません。ソラレンは皮膚科領域において乾癬・アトピー性皮膚炎・白斑などの治療に使われ、紫外線UVAと組み合わせてPUVA療法として知られています。ソラレンの光毒性を利用した効能ですが、薬は毒からできている一つの典型ともいえますね。

 

ソラレンが多く含まれている果物や野菜はレモン・オレンジ・キウイ・セロリ・三つ葉・コリアンダーなどです。レモンのパックで輪切り状のシミができたとか聞いたことありませんか? お台所コスメは要注意。私はいつも「食べられる=安全は早とちり!」と申し上げています。

 

まとめます。ソラレンが多く含まれる果物や野菜を外出前に摂るのは、なるべく避けたほうが安全です。ソレランは2時間で全身に回り、代謝に8時間かかります。夜なら安心です―決してビタミンCが悪さをしているわけではないのです。外用についても、ビタミンCやその誘導体で日焼けが亢進されることはありません! むしろ、ビタミンCは優秀な美白成分で紫外線からお肌を守りますから、安心してお使いください。

 

センシュアルに生きていくには知性が必須です。リケジョと特別視されるのは、理系分野を専攻する女性が圧倒的に少ないからです。家庭での「女の子なんだから、そんなに勉強しなくても」が女性の進路を妨げてきました。子どもや孫にはそうなってほしくありませんね。

Dr. MANA(岩本 麻奈)

一般社団法人・日本コスメティック協会名誉理事長/ナチュラルハーモニークリニック顧問医師/エッセイスト/コスメプロデューサー/美容ジャーナリスト 
皮膚科専門医。20年に渡るフランス滞在ののち、東洋のパリ“プノンペン”に転居。女性を元気に美しくする講演活動を続けている。「パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ」「生涯男性現役」(ディスカヴァー トゥエンティワン)「フランスの教育・子育てから学ぶ 、人生に消しゴムを使わない生き方」(日本経済新聞出版社)など、美容やライフスタイルに関する著作多数。近著は「結婚という呪いから逃げられる生き方」(ワニブックス)

公式HP: dr-mana.com   公式ブログ: ameblo.jp/dr-mana

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