バンコクで5日間の陰ヨガ講座を終え、日本に戻るフライトでこれを書いています。拠点を日本に移してからまだ2ヶ月ですが、今回バンコクで過ごして今まで以上に感じたのは、「バンコクはグラウンディングがしにくい」つまり地に足がつきにくいということ。
もともとバンコクの大部分は沼地のような湿地帯でした。旧市街から新市街へと都市が拡大し、急激な勢いで高層ビルが建てられ、今もバンコクはどのソイでも建設工事が行われています。人の動きも、観光客が常に溢れ、駐在員は来ては去っていく。レストランや店も、開店したと思ったらあっというまになくなっている。
変化し続けるエキサイティングな街バンコクは、物理的にもエネルギー的にも地盤が安定していないように感じます。そして気がつくと私たちの心身も地に足がつかなくなってしまうのではないでしょうか?
人と自分を比べたり、周りが自分より輝いている気がして劣等感を感じたり、落ち込んだり、無気力になったり、集中力や持久力が持てなくなっていませんか? 体の症状としては、むくみや食欲不振、眠りが浅いという形で表れます。目新しさや刺激を求めて生きていると、気がつけば「ただ生きている」という喜びが薄れるものです。地に足がついていれば、はたから見たらどんなに地味な生活であっても「ああ今日も生きた」という満足感、安心感を感じられます。
グラウンディングするには、できるだけ自然を感じられる環境に行くこと。動植物の世話をすること。低層階に住むこと。体を動かすこと。そんな一見単純なことが、実は私たちの「気」をその土地に根付かせてくれます。大都会バンコクでは難しいかもしれませんが、バンコクだからこそ、意識して行わなければいけないと感じました。
※次回、バンコクでの陰ヨガ講座は1月後半に開催予定です。詳細等、お問い合わせください。