私たちは子供の頃、何も考えずに「お姫様」や「お母さん」に憧れ、女性としての理想を描いていたと思います。でもその後不幸せな大人の女性を見ることによって、または自分自身の挫折を通して、女性らしさをマイナスに捉える時期がきます。女性性に向き合い受け入れる過程を経ていない女性は、人生のある時点で行き詰まりを感じてしまいます。
行き詰まりというのは特に、それまでひとつの道、ひとつの価値観を信じて一生懸命頑張ってきた人に起こりがちです。女性の人生にはたくさんの変化があり、さらに現代では昔よりも自分で様々な道を選ぶことが可能になりました。人生の変化に合わせ、これまでの自分に違和感を感じ、その都度自分の価値観も進化していくのが普通です。でも無意識のうちに、家族から、または社会から与えられた価値観から逃れられずに苦しむことも多いのではないでしょうか…。
「がんばっているのに、何が間違っているんだろう?」「こんなふうになりたかったわけじゃないのに」そんな空虚感を感じた時は、「もっと何ができるか」「何を手に入れたらいいのか」ではなく、自分の価値観を振り返ってください。「女は〇〇であるべき、〇〇でなければ愛されない」その価値観はあなたを幸せにしてはくれません。常に何かを目指し、頑張ってきた人にとって、自分を見つめることほど難しいものはないかもしれません。しかし空虚感を埋められるのは、理想の男性でも仕事でもありません。あなた自身です。